りんごの嘆き

人生の後半もだいぶ過ぎた主婦りんごの嘆き。これからは自分らしく生きる。最後は笑って終わりたい。

カテゴリ:人生色々~小説みたいな本当の話 > B氏の闇





B氏兄弟と付き合う女性が、酷い目にあっていたのが気になった。
二股をかけていたり、ばれても平然と開き直り、
責められると、病気が悪化したと言って、
連絡を絶っていた。

気に入った女性がいると最初は夢中になり、
積極的になるのだが、自分の思い通りにならないと、
豹変して縁を切っていた。

典型的なDV男だった。

都合が悪くなると、お前のせいで病気が悪化したと言い実家に帰った。

婚約者に突然「俺、他の人と結婚するから」と言い出し、
知りあったばかりの別の女性と結婚していた。

が、数か月後には「飽きたから離婚する」と言い出し、
奥さんが抵抗すると、実家に帰り、一切連絡を取らなくなり、
お金も渡さず、留守中に自宅の鍵を勝手に変えたりと
家から妻を追い出す嫌がらせをした。
そして、自分がDVの被害にあったとして、裁判所に離婚調停を申し立てた。

親は、息子の言いなり。
嫁や嫁の実家から苦情が来ても無視した。
B氏の兄も全く同じ事をし、妻の実家からどなりこまれたという。

彼等にとって、結婚とは、女性とは
「自分の言いなりに動く奴隷」であるべきものらしい。
元奥さんの話では、結婚した途端、豹変し
「金は渡さない。許可なく外出するな。俺の世話だけをしろ」
みたいな事を言われたと言う。

反論したら、それっきり「ならお前は妻失格だ。出ていけ」
と言われ、それっきりだったと言う。

奥さんからの相談を友人が受け、元婚約者を傷つけた事も含めて
B氏に話をしようとしたが、全く相手にされなかった。
友人は、B氏のとんでもない本質を知り、失望したと言う。

うちの夫と共通点があるが、
B氏の方がえげつないのは、お金と仕事に困らず、
親が常に守ってくれて、何も怖くないのだろう。
女性はお金をちらつかせ、社長と言えば
いくらでも、手に入るとでも思っているのだろうか。

024ELLY18420_TP_V


B氏の育った環境について、友人から聞いた事がある。
B氏の親は、B氏を出産するとすぐ祖母に渡し、
子育てをしていないと言う。
お金を稼ぐ為という理由だったそうだが、
両親がいたのに、子どもと一緒に暮らせないほどの理由?
よっぽどの事情があったのだろうか。

もしかしたら、最初は育てていたが、
ネグレクトしていたか、虐待傾向にあったかで、
祖母が引き取ったという可能性もあるが、
想像でしかないので、わからない。

今、親が息子を甘やかしているのは、
その時の罪滅ぼしなのだろうか。

両親の仕事が順調になり、裕福になった時点(中学生の頃)で、
子どもを引き取ったそうだが、
この兄弟に何だかの心の傷が残ったのかどうかはわからない。
祖母も必死に育てた事だろう。

が、何故、B氏兄弟がこんな人格になったのかは気になる。
女性に対して、ここまで酷い事ができるのは
母親への復讐をしているのかとさえ思う。

夫もそうだが、本来、母に向けるべき苛立ちを
本人にぶつけることが出来ない。
自分の本音に蓋をし、また親も不満を言わせない様に
自己弁護をするし、自分の親は正しいと信じようとする。

が、心の奥底には、何歳になっても愛情が欲しくて
母親の気を引こうとし、御機嫌を伺う自分がいる。

その結果、いつまでも消えない苛立ちを、母親の代替として
他の女性に向けて発散しているように見えてしまうのだ。

                       


久し振りに、古い知り合い=B氏のSNS投稿が目に入って来た。
正直言って、何もかも順調そうな様子なのが信じられなかった。

B氏は、友人の紹介で、ちょっと会って話しただけの人で、
もう10年以上会っていないし、思い出す事もなかった。
 
当時、B氏と友人が揉めて、相談に乗ったことがあり、
彼の印象はかなり悪く、友人と共に縁を切った関係だ。

当時のB氏の情報は、
〇会社の経営者。
〇病気持ち。
〇人付き合い、遊びが派手。
〇だらしない。
〇親が何もかもお膳立てし、会社も親の会社で、仕事をしないで遊んで暮らす。
〇女性への差別意識がある

悪い事しか思い出せない。良い面も沢山あるのだろうが
もうどうでも良いこと。

最初、本人が自己紹介で、
「苦労して今の地位を築いた、経営者として頑張っている」
と言う話だったので、若いのに凄いな、努力家で、
苦労したのだろうなと、評価し、応援していた。

友人はB氏とは、遠慮のない友人関係だった様だ。

B氏は、毎日寝てるか酒びたりか、遊んでいる生活で
昼に会社から電話が来ても、
「主張中だ」とか「商談中」とメールを返して、
放置し、家でごろごろしていた事を自慢していたという。

仕事はほとんどせず、実質は親が会社を仕切っていた。
kakurerukijishironeko171027_TP_V

家族経営の小さな会社だが、
付き合いは派手で、パーティなどには、社長オーラを出して積極的に参加していた。

20代前半の頃から、ゴルフ、海外旅行、高級クラブなどに夢中になっていて、
SNSにその様子をよく挙げていた。

会社と言っても、プレハブの事務所1個なのだが、
とてもそうは思わせない羽振りの良さだっだ。

ある意味、それが営業になり、仕事に活かせる部分もあったろうが、
従業員には「勘違い社長」「馬鹿息子」と評判は悪かった。

悪評が耳に入ると、
B氏は「僕は病気なんだ」「仕事のストレスで不眠で、精神科にかかっている」
「このまま、いなくなってしまうかも」と言い出す。

どこまで真実なのかわからないが、
通院していたのは確かで、薬も飲んでいたし、
何だかの精神疾患の診断は受けていたと言う。

だから、病気のせいなんだと、言いたかったのだろうが、
派手な遊びとその病気とのイメージがかけ離れていた。

                           続く


↑このページのトップヘ