りんごの嘆き

人生の後半もだいぶ過ぎた主婦りんごの嘆き。これからは自分らしく生きる。最後は笑って終わりたい。

カテゴリ:つぶやき > 母の病気~悪性リンパ腫




続き

母は、今までの健康な時なら
私には言わず、弟をかばうだけだったと思う。

でも、今はそうではない。

心から失望し、全ての本音を私に吐き出す。
父が管理する様になって、結果的には良かったと思う。

更に、弟に対して腹がたつことがあった。

弟が、使い込んだお金を私に渡したことにしてほしいと
共犯関係にしようとしてきた。
その代わりに、姉さんにお金を少しあげてやれ、
交通費とかかかるんだしと親父に言ってやると言うのだ。
つまり、金を親父から取ってあげるから、
共犯になれと言うことだ。

父への不満を理由に、誤魔化そうとした。
当然、私は怒った。
何に使ったのか、きちんと明細を書けと言った。

弟の顔面麻痺は、何が原因なのか。

母の心配や父へのストレスかと思ったが
そうじゃない。
自分へのストレスだろう。
Redsugar20207097_TP_V

弟の口から出る言葉や行動から感じるに、
母はどうせ、直ぐいなくなるんだからと思い込んでいる。
母が、二度と通帳を見る事はないだろうと思っているから
勝手に使い込んでいたと
母が感じ取っている。

悲しいとか母が可哀想とか、
父が母の貯金を奪ったとか
怒っていたけど、お前が言うかだ。

これも、ずっと異常に甘やかして来た両親の自業自得なのだ。

本当は、辛く苦しい母に、こんな話題でストレスを与えたくないが
逆に、今こそ、何もかも母に吐き出してもらい
私も母に聞いてほしいことや
2人にしかわかり得ない事を話したかった。

今後、こういう事は誰と話せばいいのか。
母がいなければ困る。

父より先に逝かないでと何度も頼んだ。
母も、こんな事があると
父より先に逝けないと言っていた。




先日、父が自分がお金の管理をすると言い出し、
通帳全てを書斎に持って行った。
両親の物だから当然と言えば当然。
ただ、父に任せて大丈夫かなと不安があった。
詐欺に騙されたり、不用心なので泥棒に盗まれる心配があった。

必要な経費は言えばだしてくれると思うから
私は何も困らない。
父と母のお金だから
弟が管理するより、自分には抵抗が無い。

とりあげられた弟は不機嫌だ。
母は、私と二人で管理するように言っていたのに
弟は相談なく勝手に出し入れしていた。

今になると
最初から弟ではなく、父に管理してもらえば良かったと思う。

私も母も、最初は弟を信用していた。
が、父に渡した後、どうも弟の様子が変なので
まだ何か隠し事がある気がして
父に通帳を見せて貰った。

すると、母が入院してから数日後、
弟に預けたその日に、多額のお金が引き出されていた。

その後も、たった1カ月の間に、多額のお金が引き出されていた。

母の通帳の残高はかなり減っていた。

無くなれば、父の通帳からお金を移動し、
再び引き出していた。

こんなに何に使ったのか。
弟は、父の世話に使ったとか、
母から頼まれた買い物、各支払いに使っただけという。
それでも、引き出した額が多すぎる。

母が、弟が自分のお金を使い込むのではと
心配していた意味がやっとわかった。

母に弟に頼んだ支払い額を聞いてみた。
だるさで、きつそうな母には申し訳なかったが。

「入院費用と買い物を頼んだだけで
そんなに降ろす必要はないはず。
ガソリン代などは自由にとってとは言っていたけど
やっぱりね、予想通りだわ。
あの夫婦は、お金の亡者なのよ。うちより何倍もお金持ちなのに
親のお金は自分のものと思っているんだわ。」

そして、そのお金で、娘にお金を送っていると思うと言う母。
大学を卒業しても働かず、
親の仕送りで遊んでいる馬鹿娘。
その娘を甘やかす馬鹿親。
しかも病気の老親の大事な年金をそんな馬鹿娘に使うとは。
これまでも、母のお金を娘を甘やかす為に使われたことがあり、
それを知っていても、黙認していた母も悪い。

私の知らないうちに
母は弟夫婦に年金からお金を渡して
ご機嫌をとり続けていたことがわかった。
だから、母のお金は自分のもの、と弟は思い込んでいたに違いない。


母は、自分が甘やかしすぎたと反省していた。
そういう母の素直な面を初めて見た。
死を前に、やっと現実が見えてきたのかもしれない。

母が「前にも、家のリフォームをするからお金を出してくれ」と
弟から言われて唖然とした事があったと言い出した。
結果、だしていなかったから良かったが、
母はへたすると可哀想にと出そうとしたことだろう。

息子が可哀想、といつも言って
お金を渡し、ご機嫌を伺い、
その結果がこれ。最期まで奴隷。
そしてまだ、息子に世話になる。すまないねと頭を下げる。
世間には、よく世話をする真面目な息子と思われている。
私しか、この事実は知らないが、
親の弱味に付け込んでいると思われても仕方がないだろう。

rtethjdyrsetgshf_TP_V

母が病院で使う下着が破れたので
弟に新しいのを持ってきてと言うと
「そのまま着てればいいじゃん。年寄りなんだし
何、見た目を気にしてんの」と言い無視するし、
脱毛しているので、帽子をかぶりたいというと
「気にせんでいい。」と言うだけで持っていこうともしない。

弟に説教?して、そういう考え方は間違っていると
母に寄り添う気持ちが無いのかと、
結果、恥をかくのは母ではなく、
あなた達夫婦自身なのだと伝えた事もある。

母が私に話してなければ、
何もわからなかったし、
母も、私の存在が無ければ、弟の言いなりで
どんな犠牲になっても許していた事だろう。

「まだ私は生きているのに
通帳を返してと言うことだってあるかもしれないのに
もう、すぐいなくなるからばれないと思っているのか?
まだ私は生きているのに。」
と、息切れしながら話す母。

私も弟に失望したが
決定的になったのは、
「金をくれないなら、もう一切親父におかずを持って行かない」
と言った事だ。

これは、愕然とした。
母に聞くと
父が1人でいる間、弟はいっさい家事は手伝わず、
汚れた部屋に短時間顔を出すだけで、
自分が使ったカップを洗うこともなく置いて帰り
父に洗わせている。
3日に一度、夕飯のおかずをタッパーに入れて
ポンと置いて帰っていたという。
嫁さんは、一度も来ていない。

それが「自分等は世話をしてやっている」と
しきりに私にアピールする。
自分ちの夕飯の一部を分けるだけ。
3日に1食のみなのに、これまでも
1回1万円を母から取っていたと言うのだ。

渡す母も母だが、当然のように受け取る夫婦も馬鹿だろう。

という事は、これまで親からどれだけお金を奪っていたのだ?

母が口では、通帳から費用は取ってねと言っていたらしいが
まさか、こんなに卑しくされるなんて
想像もしていなかったと言う。
                 続く




結果から言うと
母はまだ大丈夫だった。
母の顔は子どもの様に幼くなり、
話はいつもの母に戻った様にしっかりお喋りができた。

鎮痛剤を強くしたお陰だろうが、
母がとにかく苦しまなければいい。

副作用なのか、弱って来たせいなのか
「ほんの短時間のうたた寝で
夢ばかり見るのは何でだろう」と言っていた。

亡くなった母の母や姉が出て来るらしい。

ある説では、先が短くなった人は、お迎え現象といって
亡くなった人の夢、幻覚を見る時期があるそうだ。
脳の血流の悪化などの影響か。

そのうち、せん妄がでて
人格が変わったようになる日がくるのかな。

弟や父はそういった話を興味もなく
ふーんと言うだけで終わらせる。

私は「薬の影響かもしれないね。でも、会いたい人に
夢でも会えるなら楽しいじゃない」と答える。

母には、「お迎え」などという発想は今のところ無いのが救い。

やはり、電話の来なかった一昨日は
だるくて気力が無かったと言う。
今日も、電話は来ないので
昨日、私と沢山話して、疲れたのだろう。
電話は必要ないほど、満足しただけなら良いが。

薬が効いているせいか
「1年は生きるかもしれないよ」
と希望を持ちだした。
苦しい時は、「もう嫌だ、あの世に行きたい。」
と嘆くが、少しでも楽になると
やっぱり生きたいと本音が出る。

もっと、私と弟とお喋りして、遊んで、
一日でも長く一緒にいたいと言う。
父との結婚は、後悔している様な
事を以前、私に吐いていた。
父の反応は気にするが、
会いたくないと言い出した。

少し前までは、
会いたそう、話したそうにしていたのに。
会っても、話しても、
父の態度が冷たく感じた様だ。

弟が、薄くなった母の髪を切り、
私は、足の爪を切った。

看護師さんが、3人の写真を撮ってくれた。
弟は麻痺した顔を何とか誤魔化す。

家族2名までしか面会できないので
今後も弟と二人で面会する。
mitte624AB004_TP_V

あの後、疲れてぐったり寝ていた事だろう。
私たちが帰る時、
引き留めたいような、寂しそうな顔をしていた。
これが最後になるかもしれないという
不安もあるのだろう。

母が思ったより元気で良かったと話すと
弟は、いつものマイナス思考で返事をする。
「薬が効いているだけ、本人の錯覚。」と
冷たく言う。

母が頑張っているのに、そんな事を思ってはダメ。
本人が希望をもっているうちは
それに寄り添うことにしよう。と言った。

コロナで面会も厳しくて、次は土曜日。

しばらくは、このまま実家生活になりそうだ。
母が頑張っているから、良い事なのだが、
我が家の様子も気になって来た。

コロナさえなければ、行き来するのだが
1度帰ると再び2週間、待機しないと母に会えなくなる。

自宅は我が子に頼んで、しばらく実家に居座る事にしよう。

コロナで唯一良かったことは
夫が絶対帰宅しないという安心感を得られる事だった。



昨日から、母からの着信がなくなった。

かけてみようかと何度も思ったが
夜、また苦しんで、疲れて、そして強い薬で
眠っているのかもしれないし
電話が負担になってはいけないと思い、
かけられない。
弟にもかけていない様子。

日に日に悪化している。

神様どうか、母を苦しませないでほしい。

一昨日、電話を切る時に
「あさってね(面会)」と言ってきったので
ひょっとすると今日 会えるから
体力を温存しようとか、
面会の時に話そうと思っているのかも?
と良い方向に考えようとするが
気になって仕方がない。

自分の親なのに
まるで我が子の心配をしている様な気持ちになっている。

私は、今日の午後、やっと病院に足を踏み入れられ、
面会ができる。
コロナのせいで、
病人も家族も、本当に辛い目にあっている。

196RED20404A_TP_V

母は、弱り、痩せて痛みに耐える自分の姿を
見せたくないだろう。
心配かけさせたくないと思うだろう。

もう、そんな気は使わなくていいから
本当は、父の世話じゃなく母の世話をしたいのに。

ずっと付き添って
孤独な時間を無くしてあげたい。

ついこの前まで、「いつか家に帰った時に使うから」などと
まだ、帰宅する気力は口にしていた。

抗がん剤治療の時は、
患部の痛みや肉体的な副作用はでなかったようだが
身体機能の衰えにショックを受け
精神的に参っていっていた。


それでも、緩和ケアに移って
何とか少しでも生きようとしていた。
痛みが襲い始めるまでは。

どうか、面会の時に会話ができます様に。


母は、夜になると痛みが増し
体力を消耗し、睡眠もとれず
電話をかけてくる気力も減ってきた様子。

緩和ケアは、痛みに即対応して
患者が安楽に過ごせる様、処置が早いのかと思っていた。

そうでもない様だ。
薬の効目が弱い時は、
更に痛みを訴えさせてから強い薬に変えるので
痛み止めは乱用できないので当然だが
必ず痛みにもがき苦しまなければならないのは
どうにかできないものか。

自分に置き換えても辛すぎる。
想像を絶する残酷さだ。

「この痛み、苦しさを耐えたところで、
回復するあてもなく、死に近づくだけで
何の希望も未来も無い。
何の為に我慢しなければいけないのか。
こんな日が続くなら耐えられない。
いっそこのまま永遠に眠れたらと
痛みがくるたびに思う。」

と訴える母に、ただただ共感して聞いてあげる事しかできない。

こんな壮絶な状況の母に
父も弟も「何も考えるな。頑張れ」と電話で言うらしい。


その言葉で、母は更に絶望感を持つ。


「頑張れ、って、頑張っても助からないのに」
「何も考えるな、心配するなって言うけど、愚痴も言えないの?」

と訴える。
「うちの男2人は、こんなダメな人間だったのか。」
「お金に執着しケチで、人に冷たいところは親子そっくりだ」
と失望している。

今の母が自分と重なる部分も多く
こういう母がもっと元気な時に存在していたら良かったのになあと思う。
Redsugar0418014_TP_V

弟にも電話をして、何やら説教をしているのか
弟が最近、不機嫌になっている。

母は、最近父とも電話で話さなくなり
父の方も、電話にでなくなった。
私と弟とだけ連絡を取り、
他の一切の親族、友人とは縁を切った。
(相手は知らない)
体調が悪化するにつれて
人と連絡をとるのを嫌がった。

仲良しだった親族の人に対しても
信用できないと言い出した。
これまで、相手に対して我慢していた事が
ここにきて、噴き出したと言う感じか。

父は、そういう母の意志を無視し
自分の考えと違う点は全て間違っていると非難し
母の事なんて他人事のようだ。

母の具合が悪くなるにつれ
父が元気になっていくように見えるのは気のせいか。
それとも、私がいるから食事をきちんと食べてるし、
話相手になっているから元気になったのか。

最初は、父がさぞがっかりして
父の方が先に突然死するんじゃないかと心配した。

普通の老夫婦では良くあるパターンだ。

でも、うちの父は母に冷たかった。

歳相応の認知症のせいかなとも思うが
普段はしっかりしているし
介護認定もされていない。
DV夫の父は、最後まで俺様のことしか頭にないのだろうか。

母が愚痴っていた内容が、今よく理解できる。

最期に、優しい言葉をかけるとか
謝るとか、これまでのことを労うとかできないのか。

母の今の気持ちも知らず、
毎日楽しそうに趣味に走る父を見ていると
こんな親の悪影響を受けて育ったから
私も弟も
あんな結婚相手のターゲットになったんだなと思いたくなる。



母の終わりが近くなるにつれ、周りの人間の本質が露わになってくる。

最近、母の口から出る言葉は人としてまともであり、
元気だった頃より、賢明になってきた感じさえする。
まさか、このまま死を待つことになるなんて
2か月前には思ってもいなかった母。

毎日泣いて、助けてと電話をしてきたり、
抗がん剤で弱った時期もあったが
それを乗りきり、今は悟った様な、
諦めたような境地なのだろうか。
残酷すぎて、本当に可哀想になる。

こんなに脳はしっかりしているのに。
つくづく、これで身体が元気だったらと残念だ。

夜に痛みが増し眠れないので、
飲み薬から点滴での痛み止めに変わる様だ。
これから、段々意識が朦朧としたり
せん妄がでたりして
今のまともな母が変わっていくのだろうか。

「子ども達と沢山電話で話せて良かった、もう悔いはないよ」
と言う。
電話がかかってこなくなったら。と思うだけで胸が苦しい。
26NJ_kiirotomurasakinopanji-_TP_V

病気とは思えないほどしっかり話す日もある。
家で母と雑談しているかの様に錯覚するほど。

薬が強くなるにつれ、意識レベルが低くなるのだろう。

父が母の電話での様子を聞いてくる。

心配なのだろうが、本心はどうなのだろう。

母に「父は母の様子を心配しているよ」と伝えると嬉しそうだった。

でも、心から心配していないのではないかと
父の人間性を疑う時もある。

母には絶対に知られたくない。




父や弟と濃厚接触しない様に神経を使う生活。
帰省してから2週間が過ぎた。
何とか、母との面会がかないそうだ。


できれば一晩付き添いたいが許可がでるかどうか。
許可を得られるならそばにいて
背中をさすったり、手を握りたい。
ずっと孤独で、苦しさ、辛さを耐えて来た母。

昨夜、父のお金についての話をやんわりと母に伝え
母の指示を仰いだ。

父を落ち着かせる為にこうしてみたらと母からアドバイス。

こういう父の嫌な面は見たくなかった。
典型的なモラハラ、DVだ。
母を働かせず、自由なお金を作らせず
仮に母が仕事をしていたとしても
家事をしっかりやることが条件だったろう。

女は劣っている。夫の言いなりになるべきだと
脅して母をコントロールしてきた父。
子どもの時は、父の事は良くわからず、
母から永遠と愚痴をきくだけだった。

今、これまでの母の苦労が良くわかる。

弟の嫁さんなんて
父から見ればとんでもない女性じゃないか。

嫁さんにも説教したらどうだ。

何も言えず、ペコペコしているくせに
母には威張り散らす。
結局、相手によって態度をかえ、計算で差別しているだけ。
私には言いたい放題いっても
弟には、男で後継ぎ、世話になるからと何も言わない。

妻をお金で縛りつけようとするのは夫も同じだが、

夫は逆のパターンで、もっと馬鹿っぽい。

お金を渡さなければ、しがみつくだろうという
愚かな考えは、流石に父には無い。
夫は扶養もしないで、ほらをふいたり、脅したり、
おだてたりして家族をキープしようとするのは
馬鹿としか言いようが無い。
259RED20404A_TP_V

父の場合は典型的な昭和の頑固おやじ。

しかし、皮肉な話だ。

そんな父の最も嫌うタイプの女性が息子の嫁さんだったとは。

父の嫌な面を嫌う弟は
奥さんの性質と自分の狡さを父のせいにして誤魔化す。
それとこれは話は別。

母が「人生の終わりになって、嫌な事が色々出て来るね。嫌になるわ」と
言う。そして「あなたが帰ってきてから、自分のもやもやがすっきり晴れて来た。
悩んできた事があなたによって、次々と解決された感じ。帰って来てくれて良かった」
と感謝してくれた。

父と弟のお金の問題が露わになったが、どうにか落ち着いた。
父を世話せず、放置していた弟夫婦のことも、
とりあえず、私がいる間は父の事は安心だろう。
母の部屋の片づけや、弟にはわかりにくい下着の買い物など
なかなか動かない、弟達に比べれば、動きが早いという事だろう。

最後に和解というか、良い形で話ができて良かった。
もっともっと、生きてほしい。



更にお金のトラブルが起きた。

ああ、もう嫌だなあ、
母がまだ頑張っているのに
どいつもこいつもお金の事ばかり。

まさかの父が、まるで弟と母のトラブルを知っていたかのように
突然私に言いだした。

母に任せていた通帳類はどうなっているのかと。

え?父も母と同様、弟に任せていたのではなかったの?
と聞くと、弟に任せるなんて知らなかった。
おかしいだろう、全て俺のお金だ。
何で、息子が管理するのか。と怒りだした。

認知症がこうやって、突然でてくるというか
これまでそんな事を言う人ではなかったが
老化で父は嫌な人に変わってしまった。

子どもでも、他人だ。信用できん!
人の金を勝手に息子に渡しやがって!と言う。

母にだってへそくりはある。
内職して貯めたお金や年金も母の物。
父親はそれも全て俺の物だ。という。

母が弟に小遣いを渡していた事を知れば
母に何を言うかわからない。
こんな時に。こんな時だからこそか。ああ嫌だなあ。

なので、私はとぼけ、良く知らないと話題をそらしていった。

それにしても、長い間、弟に病院の支払いや生活費を降ろすことを
動けない母が頼んでいたのを何年も知っていた父。

父も、弟に世話になって助かると感謝していた。

それが、母がいなくなるなら話が違う。

相続で子どもにお金を分けることが嫌なのか。
天国まで持っていけないよ。

今のうちに、母名義のお金を全て自分名義にかえたいらしい。

私と弟を泥棒扱いしていた。子どもでも信用できんと。
cryptocurrency1409_TP_V

私は今回帰省して、一度に我が家の問題が浮き出て来たと思った。

これまで、母が訴えていた愚痴も真実。
弟の顔の麻痺も父が原因だろう。

母の病気も父へのストレスが原因のような気がしてくる。

普段は温厚で、まともに見える父。
数年前、母の足の手術の時は
こんなじゃなかった。

最近は、怒りっぽく、理不尽なことで人に絡んだり
老害と世間から言われていることだろう。

冷酷な面を突然だす。
母から聞いて来た話では
新婚時代からモラハラ、DV傾向があったという。

でも、私から見れば、私の夫と違い、
その分父は、家族を扶養する義務をしっかり果たそうとしていた。
贅沢もせず、質素で真面目な生活、
母にお金は全て任せていたし
少ない収入で子ども達を大学まで行かせてくれた。

結婚式も孫が生まれた時も
良い父を見せていた。困ったら助けてくれた。
男女差別的な考えはあったが、
話せばわかる父だと大人になってからわかった。
と、思っていた。

なので母の愚痴は、自分に比べると
贅沢な悩みだど思っていた。

今、やっと実感する。
長年の母のストレスを。
母から全てを奪い、もう用は無い捨てようとしている気さえしてくる。

弟に連絡し、父がこう言っているから
お金の扱いには注意して。
いつでも父に説明できるようにしてと言った。
弟にはほらみろ、と言いたい気分だった。
それにしても、母が弟に注意した翌日に
父の発言。
母の予感が当たった。

もし、弟に注意してなければ
弟が勝手にお金をいじったことがばれて
父は、母をなじり、弟を泥棒扱いし
家庭崩壊だったろう。
母は更に精神が参っていただろう。

母は夜になると苦しみ、
毎晩辛い思いをしている。

日に日に電話の声が弱くなり、
だるい、辛いと言ってくる。
父の態度を見て、更に可哀想になってくる。

父は、脳が老化しても身体が元気に動くので
何かしでかさないか心配になる。
最悪のパターンだ。

正直、つくづく、母と父が逆の方が良かったと思う。


ちょっとしたトラブル?が起きた。
動けない、何もできない、弱っていくだけの母にすれば
色んな事を悪く考える傾向になり、心配ばかりする様になってきた。

母は、治療代やもろもろの支払いを弟に任せ、
自分の持っている通帳を全て預けている。

私にもその話をし「2人で管理してね」と言われていた。

そう言われても、私は、遠く離れていたし、
現実には、ずっと弟が管理してきた。
もともと、元気な時から、
弟に世話になっているといって
母は弟に頻繁にお金をあげていた。
何もしないお嫁さんにも。

親よりも裕福で豪邸に住み、不労所得もあり
娘も働かせず遊ばせている中年夫婦が
当たり前の様に、年金生活の親からお金を受け取って来たのだ。

どんなに母が疲れても
一切家事を手伝う事もなく
実家にお客様でやってきて
母に自分等の食事を作らせてきた人達。

むしろお金を払うのは弟の方だと思うが
長い旅行に行っても、お土産すら買って来ない。
完全に親に甘えて、馬鹿にしている状態。

で、母から私にSOSの電話がきた。

弟を信用できなくなった。と言う。
信じて預けたお金を弟が勝手に自分の生活費に
使おうとしている気がすると言うのだ。

預けたお金は、母のへそくりではなく
父の名義の物がほとんどで
父も把握しており、母に預けているもの。

母が節約して必死で貯めた、実家では、まだまだ必要な大事なお金。

それを、弟が勝手におろして使い果たすか
自分の名義に変えようとしている気がすると言うのだ。
024ELLY18420_TP_V

まさかと思ったが、
一応、「母に無断でお金をいじるな」と
注意しておいた。
頷いていたが、その後、
銀行から多額のお金をおろしていた。

どうしてそんな事をするのかと問い詰めると
「亡くなったら、凍結されておろせなくなるから、自分の名義にしようと思って」
と言う。
どうしてそんな事を今するのかと問いただすと
亡くなる事ばかり弟は口にする。

勝手に自分の名義にするのは泥棒だぞ。
母が勝手にそんな事をするなと言ってるぞと
注意したら、父の名義の通帳に入れると言って解決した。

そして、母がその事実を知り弟に聞くと、
弟は無神経にも、降ろした理由をそのまま言ったのだ。

「葬式の準備を早めにしとこうと思って」みたいなことを。

それを聞いた母は、
かなりのショックを受け
私に何度も電話で嘆いた。
「あの子は、今まで私がお金を気楽にあげていたから
親のお金は自分の物と思い込んだのかも。
信用していたのに、悲しい。あんな人間だったなんて。
しかも私が今にも亡くなるような事を言ってるし
私がどんな気持ちになるかわからないのか。
どうしてあんな人間になったのかね。
甘やかしすぎたね。お嫁さんと似た者同士だわ。」

と弟への失望で落ち込んでいた。

でも、弟には直接、何も怒らない。
私に愚痴るだけ。弟はかわらない。

母は、私に何とかしろと言う。
そんな風に甘やかすから、こうなったのだ、
「私を利用しないで、自分で息子に言いなさい」
と、弱った母に対してではあったが
母に自分で解決するように言った。

で、仕方なく弟に母が自分の気持ちを電話したはずだが
弟には伝わっていないと思う。
母は、弟には何も躾けられない。
私には鬼だったが、差別的な待遇は今でも続く。

母に「甘やかして育てて、私ばかりに厳しくした結果よ」
と言うしかなかった。
今になって、やっと母は客観的に考えられる様になっている。

認知症が進んでいるはずだが、
逆に、まともになっている気がする。

弟は、母がおかしくなっている、お金にうるさいと怒っている。

「あなたが帰省してくれて良かった。でないと1人で悩んでた」
と何度も言う。

私が帰省したことで
父の世話、母の愚痴や相談に乗る時間が増えたのも
弟には気に入らないのかもしれないが、
奥さんがあんなだから仕方ないだろう。

お金の管理に関しては、実家にいる間は
私が保管し、弟と二人で管理することにした。

それで、母は安心し、やっと落ち着いた。

が、翌日の朝、
苦しそうに、「朝目が覚めたら、だるさがひどくて」
「昨日の事が気になって。声を聞きたくて、不安で」と
電話をしてきた。

不安になると、電話をする。
そうだよな。孤独で怖いよね。

その上、心配事もでてきてエネルギーを使った。

携帯電話を手首にかけたまま話さない母。
電話がお守りであり、唯一家族とつながる手段であり、
唯一、心が落ち着く魔法の道具になる様だ。


 


実家で色々やる事が多い。

まず、物であふれている。
玄関から掃除を始める。

ゴミみたいな物が袋に入ったまま端っこに置いてある。

母の好きな植物も
誰も水をやらず、枯れている。

それがそのまま放置してある。

整理して拭き掃除をしただけで、すっきりする。

高齢の父は、掃除機かけができなくなっている。

だから、家の中は埃とゴミだらけだった。

私が掃除機をかけ、ゴミを片付け
物を整理整頓するだけで
見た目だけでも綺麗になった。

母にも片付けを頼まれている。

すると、父が「綺麗にはなるけどやらんでいい」
と断って来た。

物を捨てたり、移動されると
どこに何があるのかわからなくなるのだろう。

そういう片付けはしていない。
ゴミを捨てて、掃除をしただけ。

ちょっと見た目が綺麗になると
物の移動をしたと錯覚するのだろう。

このまま放置したら、家中がゴミ屋敷になる。

弟の奥さんは一切来ないし、来ても掃除なんてする訳も無い。

弟もいっさいしない。彼等自身もだらしないから。

結局私がする事になる。
汚い部屋にいたくないので、せざるを得ない。

更に驚くことがあった。
洗濯の排水が悪く、床に排水があふれていた。

父に言ったが、無関心。

弟にも言ったが、そのうちというだけ。

父は洗濯をこの状態でやっていたのだ。

床は濡れたままの状態で真っ黒。
そのうち腐って穴が空くだろう。

そう言っても、二人共、何もしないどころか見もしない。

???

洗濯できなくなるとわかってて、それ?
055RED20404_TP_V

私が困るので、
自分でホースをはずし、排水口を見てみた。

ワントラップワン(カップ)のサイズと穴の間隔が狭く、
少しの汚れでも、ぴったりくっついてしまって
カップが蓋になってしまうことがわかった。

母がまめに掃除をしていた形跡があり
それほど汚れはなかった。

で、カップを外し、ホースをそのまま差し込むと
スムーズに排水された。


とりあえず、これで洗濯ができる。

何枚も雑巾を使い、濡れた床を拭き、
ぬるぬるのホースや排水口のカップをはずし、と
洗濯機まわりのゴミも捨て、
これをこれまで母がやっていたんだなと思った。

父も弟も、頼んでもしない。

よーくわかった。

今、私がやっている様な作業は
全て母の仕事だった様だ。

きつい、汚いことは女がやれというダメな男2人。

弟はどうなんだ。
自分の奥さんには何もさせず
親と姉には何でもやらせる。

これで、母のことで辛いとか
悲しいとか言うなよな。

私は「母はまだ大丈夫」と言う。
弟は「いや、もうそんなにもたないよ」
と必ず、否定的に言う。

何なのだ?

母に掃除と洗濯排水の件を報告すると
「そうなの。今まで私がずっとそういう目にあってきた」
「あなたが帰ってくれたことで、とんとんと問題が片付いて良かった。
うちの男2人は何もしないし、私の病気の事も、他人事ないんじゃないかと
思うよ。ただ、頑張れというだけ。冷たい。」
と答える。

こういう話が、まだ母とできることが救われる。

母と私にしかわからない不満を言いあえる。

私は、頑張れなんて言えない。
とにかく共感することにしている。
もし、自分だったらと思って、話を聞く事にしているが
まだまだ、本人でなければ分からない辛さだと思う。

 心では心配しても行動にださないし、ずれた事を言う父と弟。

母が少しでも長く電話ができて
いつまでも私の愚痴を聞いてほしい、と心から願う。


↑このページのトップヘ