母は、病院が退屈でたまらない、苦痛だと毎日愚痴る。
以前は、私にしかそういう電話をかけてこなかったが
今は、弟にも毎日電話をかけているのは良い事だと思う。
弟は、洗濯物の受け取りと預ける為に
1日置き位に病院に通う。
会えないのでただ受付に渡すだけ。
父が1人でいるので
様子も毎日見に行っている。
母がいないので、父も退屈そうに
こたつでウトウトしている事が多いらしい。
喧嘩ばかりしていても、
1人でいるより2人の方が刺激にはなっていた様だ。
弟は相変わらず、父の様子を見に行くだけで
家事はいっさい手伝っていない感じだ。
掃除機をかけるでもなく
食器を洗うわけでもない。
きっと実家は荒れていることだろう。
それでも、居てくれるだけで助かる。
最低限の協力はやってくれるのだし。
いなかったらどうなっていたか。
感謝している。
予想通りお嫁さんは、全く顔もださない。
母の下着の洗濯も弟がやっているらしい。
徹底して、知らん顔を貫く弟の奥さん。
それはそれで、諦めてるしいいけれど
法的には弟の配偶者で相続人。
そういう権利だけは主張しそう。
まあいいや、今はそういう嫌な事は考えないことにしておく。

昼休みに母から電話がきた。
今日は、気分が良いらしい。
「このまま食事ができなくなったら(回復しなかったら)
ずっと病院にいないといけないのか、
永遠に帰れなくなるのだろうか」
と、聞かれた。
やっと母のこれからについて、
母の意志を聞けて、話せる時が来たと思った。