「カサンドラ症候群」というものがある。
パートナー、家族がASD(アスペルガー症候群)であることが原因で、
情緒的な相互関係を築く事が難しく、心的ストレスから抑うつ状態、
不安障害、PTSDなどの心的障害が起きている状態を言う。
カサンドラ妻、と自らを称し、ASD夫との生活の苦労を
ブログに書いておられる方も多い。
自分も、かつてはカサンドラ症候群の様なものだった。
夫はASDでは無いと思う。
そうなのかなと思った時もあったが、
夫自身が責任回避の為にそれを言い訳にし、
開き直ることがわかり、違うと確信した。
数年前だったか、夫が「僕はASDだよ!」と笑顔で自慢気に言った。
夫は、よく調べもせず、どこかでちらっと聞いたレベルの知識で、
知ったかぶりをする。
夫にとってのASDのイメージ=天才肌で、日常生活は不器用だが、
純粋で空気が読めない為に誤解されやすい人、なのだ。

障がいなので、俺様が何をしようが悪くない。責めるのは間違い。
俺様に文句をいうな。と言いたい訳だ。
自分の無責任さ、嘘、だらしなさ、
不誠実さをASDのせいにすれば、
誰も自分に文句は言えない。
しかも、天才的な才能を持つところも、自分にぴったりだと。
その時の、ニヤニヤした顔、
得意気な顔を見て、私は、夫は絶対違う!と思った。
本当にASDなら、そういう言い方はしないと思うから。
純粋でも内気でもなく、天才肌でもない。
整理ができない、人の気持ちがわからない、
叱られるのが怖くて逃げる、などの特質は重なる。
カサンドラ妻さん達のブログを読むと、
それ、ASDではなく、NPD(自己愛性人格障害)じゃないのかなと
感じる内容もある。暴言や無視をされたりしていて。
奥さんが、夫さんをASDと思う事で心が救われるなら
診断されることでもないし、どう思うかは自由だ。
何であれ、幸せになることが目標。
私も、自分の心を守る為に、夫への対策や
生き方を変えていこうとしている点は、
今でもカサンドラ妻と言えるのかな?