先日下の子からもらった小さいキャンバス。
同居していたわんこが亡くなって10年、わんこの絵を描くことにした。
絵を描くなんて何十年ぶりだろう。
自己満足、暇つぶしの趣味?なのだから
気楽に描けばいいとわかっている。
なのに、上手く書こうと意識しすぎて緊張する。
「最初から上手く描けるわけがないんだし、好きに描けばいい。
失敗したら上から塗りつぶして何度でも描き直せばいいんだから」
と下の子はやたら絵を描くことを勧めてくる。
沢山あるわんこの写真の中から特に可愛らしく見える1枚を選んだ。
庭に咲いている薔薇の花も一緒に横に添えて描こう。
高校時代、芸術科目は音楽を選択していたので、
こうやって真面目に絵を描くのは中学以来かも?
おそろしく長いブランク。
絵画鑑賞は好きで、美術館にはよく行ったけれど。
何百枚と書き続けないと、そう簡単に上達する訳がない。
才能もないのだから。
目標は、自分の好みの画風に近づけること。
早速描いてみたが、やはり小学生の絵みたいになった。
何度も書き直し、塗り直し、まだ完成しない。
子は「気にしなくていい、ここまで描けたらいい方」と慰めてくれる。

そう言えば、以前知り合いのお婆ちゃんが絵を習いに行っていて、
自由にぺたぺた塗る感じの油絵を描いていた。
最初の先生は指導がうざいと、すぐ教室をやめて、
何を描いても褒めてくれる先生の教室に変えていた。
当時の私の感想としては、お婆ちゃんは、まだ1年しか習っていないせいか(月に1度)
人物などは幼児が描いた落書きの様な雑さで、美術的センスはあまり感じられなかった。
趣味なのだし、自由に楽しむべきと私も思っていたので
それでいいんだよねと内心思っていた。
お婆ちゃんはお金持ちで、練習に描いた絵は全部高価な額に入れて家中に並べていた。
立派な額に入れると、絵まで立派に見えてくる不思議。(入れ物って大事)
そのうち、それを集めて画廊で個展を開くことになり、仕事で付き合いのあった人や
親族、知人全てに招待状を送っていた。
知人の新聞記者に頼んで取材もしてもらい記事にもなっていた。
(多分、お付き合いで)画廊に来た人たちは、その絵を買って帰ったと聞いた。
えっ?あの絵(=あんな絵?)(笑)を売ったの?と口には出さないが、内心驚いた。
お婆ちゃんはまるで一流画家の様に、堂々と振舞っていた。
価値観は人それぞれだしな、気に入って買ったのかもしれないし。
他人の事だからどうでもよかったけど。
素人でまだ習い始めたばかりの絵を並べて個展をし、それを売る(というか買わせた?)
凄い度胸の人もいる事に驚いた。
あのお婆ちゃんを思えば、下手で落ち込む自分はナンセンス。
いつも早朝の散歩の時に感動する季節の風景も描いてみたい。
自己満足に過ぎないけど、今後趣味の一つとして心の養分になってくれればよいな。