小学生の頃から「私は絶対こんな親にはならない」と誓っていた。
とは言え、いざ親になると、何もわからず不器用で手探り状態。
責任ある立場として躾なければならないし、
人間が未熟なままの自分だから、現実は甘くなかった。
けれど、子どもと一緒に自分の子ども時代を
自分が望んでいた様にやり直していく感覚で、楽しかった。
時には、自分の親の気持ち、苦労も理解できた。
子ども達が無事全員自立した時は、達成感、解放感と共に
自分の過去を綺麗に塗り替えた様な爽快感もあった。
子育て経験が心の傷を修復させた気がする。
子ども達には色々我慢させたし、今後も夫の事で苦労するかもしれない。
一番根本の親が欠陥で、申し訳なく思っている。
私とは正反対で、夫は自分が親にされて嫌だった事を我が子にやり返している。
関わると人生が狂うところだった。
何度でも言う。
向こうから勝手に出て行ってくれて、本当にラッキーだった。(夫にはざまーみろだ)

家では、いつも笑顔で笑いを絶やさない事だけは気を付けた。
もっと親子で愛情表現を大袈裟にしとけばよかったと悔やんでいる。
海外のドラマの見過ぎかな?
アメリカのドラマを観てると、
電話や会話のあとに必ず「愛してる」「会えて良かった」など普通に言う。
形式的な挨拶の言葉だろうけど、言わないよりは言った方がいいよなと思う。
何かにつけ自然にハグするし、見ていていいなあと思う。
が、ここは日本。今更急にそんな言葉使ったら、
「ど、どうしたの、気持ち悪い」と引かれるだろうから今更言える訳が無い。
そう言えば、私が高校卒業後、念願かなって家を出た時、
「●●は、性格が変わった。すぐ泣きついてくると心配していたが、全然違った。
あんなに強い子だとは思わなかった。」
と、父がショックを受けていたそうだ。
母も少し涙を見せた。あの時は親の情を感じ、少し胸が苦しくなった。
よっぽど私の様子が家にいた時と違って、活き活きとしていたのだろう。
そりゃそうだ、ずっと自分を出すなと押さえつけられていたのだから。
性格が変わった訳じゃない。
だから今も一人で自由に過ごせる事が嬉しい。
寂しさなんてないし、一人暮らしは最高の幸せに思えるのだ。