旅行先で久しぶりに友人に会う時、お互いに顔がわからないのではと心配だった。
2人共マスクしていくし、私は眼鏡もしているので、
人が沢山いたらどうやって探そうかとちょっと不安だった。

友人がスペイン料理のレストランを予約してくれて、
その時間に店内で待ち合わせになった。

迷子になって遅れたらいけないと思い、早めにホテルを出た。
少し早めに着いたので中に入らず、お店の入り口に立っていた。
ラインを打とうとした時、友人が後ろからバッと抱き着いてきた。
すぐに私が分かった様で安心した。 

目しか見えないので、私はつい彼女かどうか一瞬(ほんの一瞬)確認してしまった。
正直に言うと、想像していたよりも小さくなっていたから。
でも、目と声は彼女だったので笑顔で挨拶し一緒に店に入った。

最初にマスクを外した時、お互いの顔を見て確認し合い、ああ、変わってないねと笑った。
2人共、確実に老けてるんだけど、面影はそのままだし、話し方もそのまま。
独身時代に戻った様な懐かしさでいっぱいだった。
aig-mid22910-03b-xl_TP_V

ランチのパエリャは美味しいし、話は盛り上がった。
あっという間に予約時間が終わり、場所を変えてまたお喋りした。

彼女の話を黙って聞いて過ごそうと思っていたのに、
最初から質問攻めにあい、べらべらと自分の事ばかり話してしまった。

友人は、若い頃から聞き上手で、どんな雑談でもしっかり聞いてくれる人。
自分の考えもはっきり言ってくれるし、媚びない正直な人。
そこが好きなところだったので、全然変わらない彼女につい乗せられてしまった(笑)。

私は結婚してから、おそらく彼女と電話や手紙、メールで色々話してきたのだろう。
内容まであまり記憶が無いけれど、彼女はよくわかっていた。
詳しい事は知らないけど、きっとこうなのだろうなと思ってくれていた事が当たっていた。
まるでこのブログを読んでいるかのように。

やはり、本来の自分を知る人には、離れていてもわかってもらえるんだなと
まるで本物の家族よりも家族みたいな、優しい姉に会ったようだった。