旅行先で会う予定の古い付き合いの友人と久しぶりに電話で話した。
友人と言っても少し年上。若い頃はため口だったけど
今はつい敬語になってしまう。

待ち合わせはいつどこにしようか、などの話をした。
彼女は病み上がりらしく、咳が出ていて苦しそうだったので、無理しないよう念を押した。
「大丈夫、絶対回復させて会いに行くわ!」
と言ってくれた。

これまで、電話ではなくメールやラインで連絡をとっていたので
声を聞くのは何十年ぶりだったろうか。
こんな話し方だったっけ?と思ってしまい、時の流れを感じた。
私も同じ様に思われたことだろう。

それよりも、気になったのは
「どんなに元気でいても、70歳になったとたん体調を崩すみたいよ。
私の周囲を見ていても、入院する人が多いわ。」
と聞いて不安になった。
女性の健康寿命は75までは大丈夫かと思っていたけど、
最近周囲を見ると、70の壁がある気がしてくる。

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ご近所の知り合いの女性も70過ぎたら色々あるわよと話していた。
入院しても完治する病気なら良いけれど、
弟の妻みたいなパターンが一番怖い。

先日会った近くの友人も、今のうちに会いたい人にあって、
行きたい所に行って、やりたい事をしようと思うと語っていた。
最近、こんな話ばかりになるのは、私がそんな年齢になったという事で、
つい暗い話が多くなる。
とにかく自分は夫より先に倒れたくない。

話を戻して、電話では「私達の事だから話が尽きず、気が付いたら夜になってて
お店から追い出されそうだわね」
なんて言いながら笑った。
若い頃、仕事の帰りによく一緒に食べたり飲んだり(私は飲めないが彼女は飲む)して
電話でも徹夜で喋ったりしたものだった。

彼女の性格が、こんな私でもいつでも気楽に連絡して会える気にさせてくれる。
羨ましい人柄。アル中で苦労させられた旦那さんは10年前に亡くなっている。
自由で開放された真のお一人様なのも羨ましい。
打合せをする時の、友人のてきぱきとした話し方も新鮮だった。

コロナ禍からのびのびになっていた目標の一つがやっと叶いそう。
夫や実家の心配事が続いていて、気が重くなる日々だが、今がチャンスだ。
友人も「待っていれば、いつかきっと会いにきてくれる、
機会が来るはずと信じて待っていたのよ」と言っていた。

ぐずぐずしていた私を誘ってくれた上の子にも感謝している。