この時期になると、いつも手に取る本がある。
「原爆と第二次世界大戦の終結」
学生の時に国際関係論の授業で使われた教科書でもある。
この本だけは大事に保管してきた。
 
アメリカの歴史学者、ハーバート、ファイスが著者。
簡単に言うと、アメリカの対日作戦計画の策定から原爆投下、日本が降伏するまでの
詳細な分析や論述~原爆投下の是非の問題について総括までを述べている本だ。
(全て正確には記憶していないのでだいたいそんな内容だったと思う)

当時、自分は19~20歳だったか、細かく固い内容で戦争に関する聞きなれない言葉、
世界史をきちんと勉強していなかった自分には、読むのが苦痛に感じた。
でも、レポートださないといけないので、ざーっと読み流していた様な気がする。
それでも衝撃を受けたのだから、脳が若かったから?主要な内容は理解できたのだろう。

今読もうとすると老眼や飛蚊症で目が疲れてくる。情けない。
皮肉なことに当時の若い自分が要点に引いたらしき赤線に助けられている。

原爆を落とした国で出版された本。
なので、あくまでもアメリカ目線で書かれている。
原爆を落とすまでの過程について、かなりの詳細な内容。
~これ以上の死者、被害を出すわけにはいかない、
どうにかして戦争をやめさせたいと思うアメリカ。
降伏しないと爆弾を落とすことになると警告したが、日本は聞き入れなかった。とある。
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その頃の日本の愚かさは、父からも聞いてはいたが、
子どもの頃はピンとこなかった。
日本は国民全員玉砕するまで戦う姿勢だった。
勝てる状況ではなかったのに、突き進んだとある。

原爆投下は、戦争を終わらせる為にはやむをえなかったのだと
最近もアメリカ大統領から同じ言葉が出ている。
原爆は世の中に存在してはいけないもの。
使う使わないの問題ではない。

愚かなのは戦争をすること、したことそのものなのだ。

国のトップとそれを操る集団が愚かだとどうなるかを思い知った方が良い。
自分の大事な人が国の道具として簡単に戦場に送られていいのか。
大事な命を軽んじられてはたまらない。
国の犠牲になる為に子どもを産んだのではない。

残念ながら、人の命を大事に思うこともなく、
自分さえ良ければよいという異常な人は存在する。
そんな異常な人が権力を持った時の恐ろしさを想像してほしい。
悲惨な体験をし、絶対に戦争はダメだと教訓を語れる人が少なくなっている。

もっと平和の意味について、真剣に語り伝えていく必要があると思う。
今年の自分は、いつもより真剣にそんな事を考える夏だった。