今月7日のブルース  スプリングスティーンのリバプール公演に
ポールが登場した映像が、Xに次々と流れてきた。
”Can't buy me love” と”Kansas City ” を歌う姿が元気そうでほっとした。
 
以前からサプライズ登場をする間柄ではあったが、
今のポールの年齢からして、その姿を確認できるのはファンとして特別な喜びだ。
他にもホテルからの出入り、休暇を楽しんでる姿、インタビューを受ける場面など
時々情報は入ってくるけど、やっぱり歌っている姿が一番心躍る。

もうすぐ83歳になる可愛いお爺ちゃまのポールは、
歩く姿も若々しく、スマートでカッコイイ。演奏する姿は昔のまま。
声は流石に衰えてはいるが、Kansas Cityの時には、気にせず声を張り上げていた。
ライブで必ず歌う”Helter Skelter”や”Maybe I’m Amazed"も、
どんなに苦しそうに声を搾り上げて歌っても、セットリストから外さなかった。
声が細くなっても、ちゃんと高音は出ているし、
いつもと同じ様に心に響く。

ステージ上のポールは何歳であろうが、ビートルズの時のまま変わらない。外見も人間性も。
ファンの為にそうあろうと努力をしてくれているのか、
本人がやりたいようにしてきた結果なのか、わからないけど、
長嶋茂雄さんと同じで、人の心を救い、元気にする為に生まれてきた天才だと思う。

ポールは引退なんてしないだろう。
命尽きるまで活動していくと思うし、そうであってほしい。
元気でいる秘訣はライブをすることだと、他に特に何もしていないと以前語っていた。

自分の人生の中で、若い頃はビートルズ、後半はポールの存在が大きい。
ジョージが一番好きだけど、彼がもっと長生きしていたらなあ。
この二人のライブと作り出す音楽にどれだけ夢中になり、救われた事だろう。

リンゴも元気で若々しく活動しているのが嬉しい。
ジョンとジョージがあの世からひょこっと出てきたら
「ポールもリンゴもまだ現役でやっているなんて!」
と驚くだろうなあ。
ポールのライブでは、必ず二人を追悼して歌うコーナーがある。
2人がそれを見て泣いてしまうのでは、なんて勝手に想像してしまう。
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自分の青春時代から老後までずっと心の支えになってきた音楽。
4人が今も健在であってほしかったけど、
残った2人が今も元気に活動してくれるのはどんなに有難い事か、感謝しかない。

汗びっしょりになっても、水を一度も飲まずに(最近は飲んでいるみたい)
楽器を演奏しながら40曲近くを歌い続けるポールを来日するたび観てきた。
プロ、一流とはこういうものかと感動はしていたものの、
どこかでハラハラしている自分がいた。

日本に来たものの、体調を崩し腸の手術をしただけで帰国した年もあった。
チケットを買っていたので公演中止は残念だったけど、
もう無理はしないでほしい、引退でもいい、ポールの健康の為ならと思ったりもした。

我々の様に、老後の生活の為に老体鞭打って働く必要はないのだし。
どうしてそんなに働き続けるの、と心配になっていた。

が、最近のポールを見ていると「最高に老後を楽しんでいる」様に見えてきた。
「最後まで好きな事をして人生を全うできるなんて理想的」
「ポールから音楽活動を奪ったら、あっという間に衰えてしまうだろう」
なんて思えてきた。

なんて素晴らしい人生なのだろう。
一流であるが故、我々の知らない、想像を絶する辛い事も沢山あったはず。
それを乗り越えてきた事も凄い。ここまで来た事が。
精神力も半端ない人なのだろう。
私の人生なんてちっぽけで、ゴミみたいなものだ。

今現在、ポールの最後の日本公演は、2018年11月の名古屋公演になる。
自分は、その公演に参加してて良かったとつくづく思う。

本物の天才で一流の人を応援していると、良い刺激になり、清々しい気持ちになる。
世の中には、正反対の己惚れた詐欺師的人間も存在するというこの格差。
自分を苦しくする人とは関わりたくも無いし、
関わってはいけないとつくづく思えてくる。