毎日、主にツイキャスで数人の動画配信を観ている。

夜中になると、スマホの画面は見ないで声だけを聞きながら 寝てしまう事が多い。
人の声を耳元で聞きながらうとうとするのは、寂しさも消えてどこか安心する。
中高生の頃、ラジオで深夜放送を聞いていたあの感覚と似ている。

先日の夜はいつもと違い、最後まで目が冴えてしまった。
理由は、目に関する話だったから。
配信者が「昼間、ちょっと興奮して大声をだした時から、何だか目がおかしいのよね」
と言い出した。
「でも、特に痛いとか強い症状も無いし、じっとしていると何ともないのよ。
走ったり急に明るい場所に出た時に、ちょっと違和感を感じる程度。
飛蚊症かなあ。よくわからないけど、光が気になる感じ。」
と話していた。
チャット欄では視聴者が次々と「目は怖いですよ。すぐに眼科へ」
「網膜剥離なら失明しますよ」などと心配するコメントが続いた。

「そこまでどうってことはないんだよね。様子見しようかなと思うけど」
と言うので、すぐに診察受ける様に更に皆が訴える。

「皆の話を聞いてると怖くなってきた。じゃあ明日早めに眼科に行きます」
と言って配信は終わった。
私の後部硝子体剥離が始まった時、突然始まる飛蚊症と光視症に驚いた。
それと同じかなと思ったが、むしろそれであればいいけれど、
自分の事の様に感じて気になってしまった。

その人は、40代前半で、目が老化するには若すぎる。
近視ではあるけれど、大声を出した時からおかしい、とか
走ったり刺激がある時に違和感があると言っていたのが、気になった。
血圧が上がる時に症状が出るのなら、血管関係かもしれないし、
私とはそこが違う。
とにかく、皆ですぐに眼科を勧めたのは良かった。
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翌日、さっそく眼科に行く前に配信していた。
いつも通りで元気な声で「安心する為だと思って行ってきます」と。
診察の結果が気になって、その後の配信が待ち遠しかった。
自分が最初に目の異常を感じて不安になった時の気持ちが蘇り、
他人事には思えなかった。

午後の配信で結果を報告していた。
「網膜裂孔」 だったそうで、網膜が少し裂けていて、網膜剥離になる初期段階。
土曜だったので、月曜に、大きな病院を紹介してもらい、
レーザー手術を受けると言う。

簡単な処置で終わるし、早期発見だったので心配いらなさそう。
本人もたいした事無い感覚で、いつもの仕事に戻っていた。
しばらくは安静にしないといけないのが困るとは言っていた。

たまたま、配信で何気なく目の話をした事で
視聴者からの強い勧めに押されて眼科に行ったのは大正解だった。
症状が軽いので、様子見しているうちに穴が広がってしまう。
突然視界がおかしくなり、眼科にかけこんだら、
網膜剥離になっていて、失明寸前となるパターンが多いらしい。

上の子の同僚も、コンタクトレンズを買う為に眼科に行ったら
網膜剥離を指摘され、即手術、入院だったそうだ。
飛蚊症が酷いなとは思っていたが、日常生活に支障がなかったので放置していたらしい。
若い人にも起こる怖い病気。

そういう病気の知識があるかないかだけでも、
その後の人生が変わってしまう事もある。

目と耳の機能を失うのは恐怖でしかない。
自分の体を大事にすることにもっと早く気が付けば良かったと今更ながら反省している。