弟からたまにラインがくる。
先日は、弟が父に頼まれて車を出した日に、父が買い物をしている写真や
最近の様子を教えてくれた。

弟は、外出時に父がよれよれの服を着ているのを気にしていた。
若い頃は外見を気にする人だったと思うが、
母は、父はいつも同じ服ばかり着て困ると愚痴っていた。
母がいる時は、母が服を用意してあげたので良かったけど、
いなくなった今は、新品のお洒落なシャツなどが沢山あるのに
父はよれよれの同じシャツばかり着ている。

家の中なら良いけれど、外出する時はきちんとしてほしい。
高齢だし、益々見た目は貧相になる。

たまに電車にもこの格好で乗るみたいだと。
弟は父には何も言えないし、面倒な事は避けるので
私に愚痴っても本人には言わない。
タンスからだしてあげて、これが似合うよとかそんな気の利いた事は絶対しない。

と言うよりも、弟も最近は歳をとり、父に近づいている気がする。
近くにいるのが弟ではなくて私だったら、これまでの両親の生活は違っていただろうな。

歳をとると、色んな事が面倒くさくなってくるもの。
でも、自分の身の回りだけは気を付けたい。
お金はかけなくてもできる。
清潔に、人に不快感を与えない様にするマナーは忘れない様に。
kominkaGFVL4078_TP_V

自分が平気だし楽だからこれでいいと、ただ買い物にいくだけだしと
思う気持ちはわかる。近所のコンビニにいくならいいかもしれない。
父の場合、どこにいくにも格好を気にしなくなった様子。
流石に人に会う時はきちんとした服に着替えると思いたいが。
もうそんな機会も無さそう。

弟が言うには、父は毎日一人で時間を持て余しているそうだ。
以前は、家にいても何だかんだと趣味を持っていたが、
今では意識も能力的にもできなくなったみたいだ

テレビを見ても、言葉が頭に入ってこない、ついていけないと言う。
あんなにスポーツ番組に夢中だったのに、全く興味が無くなっている。

元気で長生きなのは良い事なのだが、どう過ごすかは大事だなと思う。
周りの親族や友人もいなくなって、脳も老化が進み、
ぼーっと一日家で黙って過ごすのは酷な気がする。
それでも、父の認知症が進まないのは凄いと思う。
勧めたいが、施設にはまだ入りたがらない。

父は老後を計画通りに過ごしてきた方だと思う。
自分の理想通りに。人生に悔いは無さそう。

ただ、母が先に逝く事と、その後、自分が孤独で退屈な生活を過ごすなんて
予想していなかったと思う。、
唯一、父の僻地にある空き家を定期的に掃除をするのが生きがいになっている。
(我々にとっては、負の遺産で、本音は管理しないで処分してほしいのだが。)

父は定年後長く活動的にあれこれと趣味を楽しんでいたけど、
体力、気力、母の協力、お金もあったから出来た事でもある。
私はそんな風にはできない。
今の父の様子は弟も私も明日は我が身だ。

弟も色々人生計画が狂って寂しいと思う。
私は「いずれは、こっちに引っ越して来たら」と勧めている。
老後の夢?計画が狂ったのは、ある意味両親も、弟も私も似たようなものかな。
人生なんてこんなものなんだろうな。

少なくても、目先の損得ばかりを優先して幸せを自ら捨てた夫よりは、
自分は何百倍も幸せだと思っている。