昨日の夕方来て、夜には沢山お喋りをして
今日の午前中は一緒に買い物に出かけた後、
午後に弟は帰っていった。
来る度に、同じ様な日程を過ごし、満足して帰っていく。
一人になって、自由に気楽になったから出来ることもあるだろうし、
帰宅して待つ人がいない寂しさも感じる事だろう。
母がいたら「可哀想」と言いそうだなといつも思う。
今回は、父に対する不満を強い口調で言っていた。
「自分が親になって思う子への愛情と比べると、親父は僕等(子)への愛情が無さすぎた。
本来なら今だって、一人娘の姉(私)に対してもっと優しくすべきだ。
全く姉の事は話題にしてもスルーだし、会いたいとも言わない。
自分ならありえない、娘にはいつでも帰って来てほしいと言うよ。それが親父には無い。
親父は我が子の事なんか頭に無くて自分が一番なのだと思う。」
と、私に同情するかの様に興奮気味に言っていた。

私は子どもの頃からずっと父の男尊女卑を感じながら育ち、
昔の人だから仕方がないと思っていたし、
今更もうどうでもいいと思っていた。
それに、そんな父でも夫に比べればはるかにまともで
父親として頑張ってくれたのは確かだし感謝している。
弟の言葉はまるで夫の話の様だったが、父はそこまで酷くはない。
もし弟が、夫の実態を全て知ったら、父はまだましだった、
そこまで酷い人間がいるのかと呆れると思う。
夫の事をよく知らないから、まさかそこまでとは思ってもいない。
今は弟に余計な心配をさせたくないので、
いざという時まで話さないつもりでいる。
ただ、(夫だけでなく)父からも私は蔑ろにされていると指摘する弟の言葉に
ぐさっと傷ついた。辛くなった。
弟は全く悪気はなく、父はそうだったよねと同意を求めたかっただけなのだ。