最近、手紙を書く機会が減っている。
文字を書く機会もかなり少ない。
どんどん字が下手になっていく。

携帯電話もネットも無かった若かりし頃。
おそらく他の誰よりも手紙を書いていた気がする。
(レターカウンセラーみたいな、手紙を書く仕事までやっていた)

古い手紙を整理すると、母からの手紙の多さに驚く。
当時はさっと読み流すだけだったが、
いなくなった今読み返すと、涙が出そうになる。

仲の良い友人とは、高校、大学と、
交換日記みたいに頻繁に手紙のやり取りをしていた。

結婚してからは、離れ離れになった何人かの友人と、
お互いにストレス発散的に?やり取りをしていた。

お洒落な便せんや封筒を選ぶのも楽しみだった。
字を書き、切手を貼り、ポストに投函する手間が
今では面倒に思えるのかもしれないけど、それが楽しかったのだ。

字にその人の性格が垣間見れて、紙にも体温を感じた。
ポストに手紙を見つけると嬉しくて、封筒を開ける時のわくわく感も良かった。
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当時、手紙を書き始めると、頭の中に次々と文章が浮かんできて
字を書くスピードが追い付かなかった。
誰かに書かされている様な感覚で、
そのまま小説が書けたら良いのになあと思う位。
凄い速さで湧き上がるあの文章はどこから来ていたのだろう。

なので、あっという間に便せんの数が増えていく。
読む方は迷惑なことだったろうなと今では反省する。
その都度、長くなって申し訳ないと謝っていたが、
友人達は皆優しくて「小説みたいで面白いから楽しんでるよ。気にしないで」と
いつも許してくれ、文通の相手をしてくれていた。

最近ブログを書いていて、あの頃とは全く違い、
頭が空っぽな感じで衰えを感じ、情けなくなる。

このブログも内容は薄っぺらだから、
当時もたいした内容では無かっただろうけど。

過去も現在も、手紙やブログは自分にとっての大切な逃げ場であり、
癒やしの場であるという事には変わりない。
自分の精神を正常に保つ為にどうしても必要なもの。
読んで不快に思われたり、つまらないと思われているかもしれないけれど。
どうかお許し頂ければ幸いです(*´ェ`*)