昨夜、弟から電話がかかってきた。
定期的に電話をかけてくれるのは、とても有難い。
奥さんも母もいなくなり、父へのストレスも溜まるだろうし
私的なちょっとした相談や愚痴を、
私なら気兼ねなく話せるのだろう。

私もつい色々喋って、いつも長電話になる。
過去には有り得なかった事だ。

今、お互いまさかの一人暮らしになっているからこそ
周りを気にせず、ゆっくり話ができるのも皮肉な話。

電話が来る度、父に何かあったのかとどきっとする。
昨日の話では、父は益々顔色もよくなり、活動的に暮らしているとか。
大きな病気もせず、年相応の物忘れはあるけど
母に家事を任せっきりだった人が、ここまで頑張るとは。
家の中は汚くなってはいるけど。

友人も妻も近所の話し相手も次々とこの世からいなくなって、
寂しく過ごしているのではと思っていたが、
そんな風でも無いらしい。
cafe201261763_TP_V

施設入りを弟に相談したら、とんでもない感じと言われた。
入っても、活発に出歩いてむしろ面倒かけそうだし、
何も困っている風でもなく、足腰もしっかりしているから
その必要は無いと。本人も嫌がるだろうと。
一人ではもう無理となった時に考えようと。

弟がそう思うなら任せるしかない。
実際は違うのではないかと思ったりするけど
離れている私には口も出せないし、何もできない。
安心はしたけど、ちょっと信じられない気分。

今年は、なるべく帰省の回数を増やそうとは思っている。
まずは、実家に自分が泊まれるスペースを作らなくては。
元の実家の状態に少しづつ戻したい。
掃除でくたくたになるかも。
帰ればまた父が元に戻してしまうのだろうが。

弟から仕事の事で相談もあったが、
これまではこんな話は奥さんとしていたのだろうな。
そういう私も、子ども達の近況を聞かれて、話をした。
親族や他人でさえ、気にかけてくれるのに、
実の親である夫が我が子に全く関心を持たないのは
やっぱり人として何か欠けているなと実感した。
(後から口先だけの演技で誤魔化せると思っている事も)