先日、下の子に頼まれて、急遽届け物をしにアパートまで行った。
車で国道を片道1時間ちょっと走らせる。
今年異動になったら、今のアパートにはあと何回行けるだろう。
ついこの前、引っ越しの手伝いをした気がしたのに早いなあと
しみじみしながら運転していた。
下の子は仕事で留守で、部屋に頼まれた物を置いて、
一言聞いてから、掃除機をかけてきた。
いくら我が子でも、勝手に触らない様にしている。
子どものアパートに突然押し掛けるなんて絶対しないし、
呼ばれない限り、行かない。
もし近所に住んでいても、届け物を頼まれたら
中に入らず、玄関に置いて帰るだろう。
これをやっておいてと頼まれれば、喜んで協力はする。
どこのお宅でもそうだろうけど。
夫は、我が子のこんな話も一切聞いてこない。
自分の事しか関心が無い人。
子ども達の話題を故意に避けている。
教えても無反応。おめでとうも何も全く無い。
お祝いとかでお金を使いたくないのが一番だろう。
我が子なのにそこまでケチるのはびっくり。
子にすら嫉妬するし、何か聞いたら藪蛇になると思っているのだろう。

下の子が「家族とは思っていない。あの人は親じゃない」と怒っていた。
下の子が幼児の時に夫が出て行ったので、
一番父親と遊びたくて、甘えたかった時期で、幼な心にショックだったと思う。
その姿を見た夫は、にやにやして、
そんなに俺様にいてほしいか、と喜んでいた。
家族が嫌な思いをすることは、自分の価値を認める事と勘違いして
どんどん調子に乗っていた。
そういう稚拙で考えの浅い所が、人から嫌われ、
人生を失敗する原因だと本人は全くわかっていないままだ。
家族はすっかり夫のいない生活が快適になり、
いなくて正解だったと思える結果が出ている。
相手に意地悪や不快な思いをさせる事が
何故、自分の価値を知らしめることになると思うのか理解できない。
どんな意地悪をしても家族が縁を切らないのは
それだけ自分に魅力があるからだと思いたくて、
試し行為をしているのかもしれない。
自分は特別と思い、差別主義者であるNPDの特徴なのだろう。
自分は常に正しい、自分は素晴らしい人間と
思いたいように思い込むお目出たい人だから余計に厄介なのだ。
下の子は、心の奥底では父親を信じたいし期待していたはずだ。
就職してもおめでとうも無く、無視されたままで、
長年帰宅もしなくなり、裏切られたと悲しんでいると思う。
そして、妻である私の事も、結婚生活の事だけを言えば、
可哀想な母親だと思っているのかもしれない。
夫の事だけが我が家のタブーで、
それさえなければ、どんなにか晴れ晴れすることだろう。