先日、久しぶりに車を運転して、1人で近くの湖まで行って来た。
湖畔の散歩道は長く木々も多く、綺麗に手入れされた芝生の公園もある。
中学生が部活の練習で走っていたり、
親子連れで遊んでいたり、お年寄りは散歩をしている。
犬の散歩にも最高だ。
私も昔はよく犬を連れてきたり、子どもたちとお弁当持参で遊びに来ていた。
遊具は何もなく、ただ緑と水があるだけなのが良い。
自宅から車で15分の近さ。
もっとここに来なくちゃ。こんな良い場所があるのだ。
もうワンコもいないし、小さい子どももいないから、来る必要は無い気がしていた。
これからは、自分の為に来れば良いのだ。
いつか免許を返納したら、こんな風に気軽に生きたい所にいけなくなるのだ。
田舎なので、バスや電車を使ってどこへでもすぐに行けるほど便利ではない。
運転しながら、いかに今が恵まれているかを実感した。
まだまだ先と思っても、時間の早さはあっという間だ。
その年齢まで無事に生きていればだけど。
どこに行っても、良い思い出ばかりが浮かんでくる。
子育て時代は笑顔の思い出。
良かった。嫌な思い出は夫のことだけ。
子ども達と過ごした時間は、いつも笑顔だったと思える。
夫がいなくて本当に良かったのだと確信する。
飼っていたワンコとの思い出もいっぱいある。
独り暮らしになって、今こそワンコと母がいてくれたらなあと思う。
そう言えば、先週だったか、母が夢にでてきた。
私はチャンスとばかりに母に質問する。
身体の老化について聞くと、母は顔をしかめて「歳をとれば、色々辛くなるのよ」と答えた。
夢の中で母としっかり会話したのは初めてだったかもしれない。
ワンコはなかなか夢に出てこない。
子ども達は頻繁に夢を見るらしい。羨ましい。
動物を飼うと生きがいができるし、どんなに癒されることだろう。
でももう飼わない。
長い留守もできないし、最後まで面倒をみられるかもわからない。
無責任な飼い主にはなりたくないから。
そしていつか来る辛い別れはもう味わいたくない。