昨日の午後、上の子からラインがきて、
(私の実家のある)県に出張で来ている。
今日帰るけど、せっかくだからお爺ちゃんに会って帰ろうかなと。
出張先からは少し遠くてあまり時間は無いけど、
ちょっと顔を見せるだけでもいいよねと聞いて来た。

会える時に会っておいた方が良いし、行けば喜ぶと思うよと返事した。
その後実家に行って父と会えたらしい。
父の姿を動画に撮って送ってくれた。

上の子は私の両親にとっては初孫で、父は特に上の子を可愛がっていた。
夫があんな奴だったから、尚更我が子達を気にかけてくれていた。
小さい頃は、弟の子との差別意識は感じたが、今となってはそれは消え、
(さんざん世話をしたのに)今でも全く懐かない弟の子よりも
いつも自分を気にかけてくれる孫の方に気持ちが向くのは当然だろう。
なので、私よりも上の子が会いに行く方が、父の顔は緩んで嬉しそうなのだ。

動画で見ても、それを感じた。
会いに行ってくれてありがとう。
父を喜ばせてくれてありがとう。

2月に会ったのに、年老いた父の動画を観ると悲しくなる。
年々、顔が痩せてもう昔の若々しい父の面影はない。
それだけ長生きしてくれている証拠なのだが、
自分の記憶の丸顔で活気のある父が居なくなった気がして寂しい。

母も、あの世で私と同じ事を思っているだろう。
会いにいってくれてありがとうね。お爺ちゃんが喜んでたね。と。
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2月に私と会った時、とんちんかんな質問をしていた父。
年齢の割にしっかりしてはいるが、
流石に歳相応の認知症にはなっている。
私や孫の顔は覚えているが、私の子どもが何人で、誰が長子だったかとか
そういう事は忘れている。

昨日は、上の子に叔父(私の弟)と会った事はあるかと聞いたそうだ。
叔父なんだから、生まれた時から何度も会っているはずなのに。
昨年まではそこまで衰えていなかったし、
顔付きもまだしっかりしていたけど、
高齢者の1年は大きいのだなと感じる。
確実に人生の終わりに向かって衰えていく身体、
1年を元気に過ごせることがどんなに凄いことか。

今も母が生きていてくれたらなとつくづく思う。
今の父なら母に優しくなっていただろう。
二人で労わりあいながら暮らしていたかも。

母は亡くなる前には病気になったが、
それまでは、膝が悪かっただけで、病気に縁は無かった。
父はもっと元気に生きてきた。
それだけで、自分も長生きの体質かもと励みにはなる。
私も、子ども達の為にも、元気に迷惑をかけないで明るく長生きしなくては。