朝の散歩では、ウォーキングコースのある近くの公園をぐるっと回ってから帰っている。
そこで最近気になり始めた事がある。
公園内の同じベンチに毎日人が寝ていたり座っている。
朝だけなのか、一日中そこにいるのかはわからない。
中年の男性の様だ。
最初は、朝のウォーキングに来た人が休憩しているのかと思った。
翌日行くと、同じ場所に寝ていた。
そのベンチは大き目に作ってあり、すぐ横にトイレと水道がある。
上着を掛け布団代わりにかぶって、夜をそこで過ごしたかの様な雰囲気。
横には、空のペットボトルが何本か置いてある。
大丈夫かなと気にはなるが、他の散歩中の人達は知らん顔だし、近づくのも怖い。
行くと必ず、同じ場所にその人はいる。
だいたいは起きて、ぼうっと座っている。
夫婦喧嘩をして出て来たとか?
荷物は持っていないし、今暑いから外で寝ているだけとか?
病院などの施設や農地にも囲まれていて静かだし空気も綺麗。
コンビニも近くにあるし便利な場所。居心地は良さそう。
近所の人が、夜暑いから星を見ながら公園のベンチで寝て過ごす事もあるかも?
1日位なら面白そうだけど、毎日は無理じゃないかなあ。
寝られないでしょ。背中が痛くて。
トイレも夜は怖い。いくら男性でも防犯面も心配。
何か家に帰れない事情のある人?
色々想像しながら、見て見ぬふりをして公園をウォーキングする毎日。
勝手に想像しているけど、実は全然違っていて
毎日早くに公園に来て長い時間色々運動している人だったりして。
疲れて休んでいるだけだったりとか。だったら安心だけど。
これだけ色んな人が目撃している訳だから
特に年長の方々が多いし、気になって声をかけているとは思う。
そう思う事にした。
(寝ている時は、どうしても大丈夫かな、倒れていないよねと気になる。)
昨夜の中秋の名月は綺麗だった。
薄暗い早朝にはまだ西の空に月が大きく赤く浮かんでいた。
反対側を見れば、真っ赤な朝焼けが。
毎朝空ばかり見上げながら歩いている。
「上を向いて歩こう」だな。(危険の無い程度に)
「涙がこぼれない様に」って確かにそう。
毎日の空の変化が絵画の鑑賞会みたいで心が癒される。
今日も、猫に声をかけてきた。