夜上の子がちょっとだけ立ち寄ってくれた。
恋人と会ってた様だったが、表情が少し暗かった。 
世間話をしていたら「○○とつきあうのやめようかな」と突然言い出した。
聞いていると、どうも金銭感覚が違う事がわかったらしい。

勤め先は大企業で給料は良いそうだが、浪費が凄いらしい。
無計画で貯金もする気は無く、節約するという発想を感じないという。

どうやら実家がかなり裕福で、子どもの時から恵まれた生活だったので
その人にとってはそれが当然のお金の使い方なのだろう。
つまり育った生活レベルとお金に関する価値観が我が家と全く違うということ。

友人であっても、お互い価値観の違う相手とは付き合いにくくて続かない。
誘われても断る事が多くなったり、
高価な物を頻繁にプレゼントされたりにその都度応えていたら破産するし
精神的な負担にもなってくる。
相手も、物足りなく感じるはずだ。

上の子は、我慢する事が多かったからか、経済観念がしっかりしている。
普段は贅沢せず質素に暮らし、自分の趣味にはここぞという時にパッと使う。
私がそうだから影響を受けたのだろう。
でも、ケチケチな風には見せず、我慢しているという意識も無く、
これが当たり前の生活と思い、苦痛も感じず楽しんでいる。
子の恋人から見たら、貧乏臭くてつまらないと思われるのかも。
お友達は多くて、似た様な家庭環境で気の合う仲良しばかりだから、
それだけでも安心している。
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不思議なもので、私と子供達は、裕福な良い旦那さんがいると誤解されやすい。
私も子ども達も、のほほんとしているせいか?
夫がいないからこそ、親子で楽しそうに見えるのかも?

子が恋人と同じような家庭環境だったら、気が合っていたかもしれない。
両親がしっかりしていて、裕福で何があっても支えてくれて安心して生活できる実家であれば。
まるで正反対の我が家。
父親の人格に問題あり、安心させるどころか経済的DVもする恥かしい実家。
本当に申し訳ない。

子どもは「結婚するなら経済観念が同じで、自分と似た様な感性を持った人がいい。」
という。それは当然だ。両親を反面教師にしてくれて良かった。

私もこんな風に冷静に相手を見ていれば良かった。
夫の大嘘演技に違和感を何度も感じたのに自分を誤魔化していた。自分に自信が無かった。

結婚してから気が付いて悩むより、今悩む方が良い。
相性の問題で、どっちが悪いという話ではないし、今なら引き返せる。