自分は70歳すぎる最初の免許更新時には、更新せずに免許返納しようと決めている。
それまで健康で何事もなければの話だけど。
車を買う費用、維持費、保険料、車検代、事故への不安などを考えると
年齢的にも経済的にもその時が自分の限界だと思う。
これまでは、その分タクシーを使えばいいと思っていたが、
昨今、運転手不足とやらでタクシーもすぐにつかまらず、料金も上がっている。
私の隠居生活?はどうなるのだろう。
車が無ければ不便な地方生活は、ちょっとそこまでの距離も、
バスの便が少なかったり、無かったりで困ってしまう。
外出する機会が減り、身体的にも老化が進み、認知症になりやすくなる。
病院通いも増えて来ることだろうが、交通が不便で大変になる。
車なら気軽だったのにと億劫になりそうだ。
いっそのこと、新幹線や特急電車で遠くに出かけた方が良いのかもしれない。
そうなると今度は経済的に大変。身体も丈夫でないと。
でも、そんな事を気にしていたら、どんどん引きこもりになる。
そんな事を想像したら、今のうちに車生活を楽しまなくてはと思う様になった。
若い頃、車や運転には興味も無く、免許を取る気も無かった。
学生時の春休みに帰省中、父から強引に教習所に通わされた。
しぶしぶ免許を取ったのだが、今思えば父に感謝だ。
免許が無ければどんなにか不便だったか。
都内に住んでいた時は不要だったが、地方に引っ越してからは絶対的に必要になった。
あの夫のことだ、もし結婚してから免許を取ろうとしても協力してくれたかどうか。
教習所に行きたければ自分でお金をだすよねと、笑顔で嫌味を言われただろう。
故意に、私が教習所に通っているタイミングで家を出て行った可能性もあっただろう。
同じ父親として、我が子の将来を考えて協力してくれる人と
嫌味しか言わず、無視する人の違いは大きすぎる。
私は父親には恵まれていたと思うが、我が子の事を考えると申し訳なくて悲しくなる。
せめてこれからは、なるべく我が子達に迷惑をかけず、子ども達の応援団になり、
少しでも元気で長生きしたいと思う。
それしか今の自分にできる事が無い。情けない。