身体は健康でも、脳の老化、認知症は怖い。
歳相応の物忘れは仕方が無いし、当然な事と諦めがつく。
病気の方の認知症、アルツハイマーなどの怖さと言うのは、
自分が自分らしくなくなる、何か変だと思い始めてから
段々と病が進行していく恐怖を想像するだけでも怖い。
予防にあれこれやったとしても、効果はあるのだろうか。
なりやすいタイプとか、遺伝的なものは?
いい加減な想像だけどちょっとそういうの、ありそうな気もする。
自分の両親は、歳相応の物忘れや脳の老化を感じはしたが、
病気の認知症にはならず、母は年齢に比べてしっかりしていたと思う。
両親が元気で長生きだったおかげで、介護の面では、私達は楽をさせてもらった。
だが、母が亡くなる直前までの1カ月、死を覚悟し、苦しみ、泣いていた時は、
頭がしっかりしているだけに、残酷で可哀想でならなかった。
いっそ認知症で何もわからない方が本人にとっては良かったのでは、なんて思ったりもした。
まあでも、最後まで母は自分の意志を伝えることができて悔いなく旅立てたのだし、
本人が望んでいた最期に近かったのだからあれで良かったと思う。
そんな母も認知症になる事をずっと恐れていた。
予防の為に、良く動き、良くお喋りすることを意識していた。
母が認知症にならずに済んだのは、その努力の結果なのか、
元々なりにくいタイプだったのかわからない。
今になって、歳をとるとはどういうことか、色々わかってくる。
物や人の名前が出てこないのは当然で、とっさに的確な言葉がでてこない。
自分が口にしている言葉が、自分の思っている言葉と違っていて、
正しく言ったつもりでも、間違いを指摘されることが多い。
若い頃は親や伯母達が、よく人の名前を言い間違っていた。
何故間違うのか不思議だったが、今自分も同じ事をしている。
若い人たちに馬鹿にされても仕方がない。それが老いるという事。
亡くなるまで、子ども達に迷惑はかけたくない。
うちの両親もそう言い続けていた。
今の父はそう思って自力で頑張っているのだろう。
が、脳が老化してしまって、老いては子に従えという言葉が伝わらない。
本当に迷惑をかけないというのは、そう言う事なんだと思う。
夫は、脳の老化が人より早い気がする。
前に夫が義兄と相続でもめた時「兄貴の物忘れがひどい、老化が早い」と愚痴っていた。
義両親も病的な認知症になっていたし、もしかすると夫も?
人格の歪みもある上、最近のおかしな行動もふまえると悪い事しか浮かばない。
そうなったら、どう縁を切っても、子ども達に迷惑をかけ続けることになる。
だからこそ、自分の健康管理に気を使わないとと思う。