帰宅してから、父に会った事を弟にラインした。
父とどんな会話をしたのか気になった様で、電話がきた。
実家が行く度に不衛生になっていること、
近いうちにまた行くので、一緒に大掃除をしようと提案した。

やはり弟は自分がこれまで放置してきた事を気にしているのか、
乗り気ではない様子。父が家の物を触られるのを嫌がるからと言う。
でも父は、私には片付けをお願したいと言っている。

高齢になり、自分が忘れただけなのに、物を盗られたと言い出したり、
誰かが動かしたと被害妄想で怒り出す老人は多い。
父はまだそこまでは無いが、そのうち言い出す可能性はある。
かといって、放置しているともっと事態が悪化していく。

弟は、父が老化しているとか、高齢者はこういうものだと言う感覚が無い。
父の性格が厄介で怖いと思い込んでいる。
幼い頃のトラウマかもしれない。
男だからと私よりもずっと大事にされてきたのにだ。
本人にすれば、期待が重荷で嫌だったのだろう。

もういいおじさんなのに、親を説得する強さがいまいち足りない。

私は言いたい事を言うし、老化しているから仕方ないと頭に入れているつもり。
父は息子には本音を言えず、娘には何でも言えているのではないかと感じる。
皮肉なものだ。息子に弱音をはきたくない、頭を下げたくないというプライドがあるのかも?

だから、私が父と話した内容を弟は気にする。
でも、もうそんなの気にしていられない。
介護サービスの事も以前弟に勝手に断られたし、無理っぽい。
aig-ai20221111144-xl_TP_V

だったら私たちが定期的に世話しなくちゃ。
夫の様に、酷い父親で自業自得と言える人ならともかく、
父は責任をしっかり果たし、家族の為に必死で働いた人。

父が物を動かされて困らない様に、身の回りの物は動かさず、
せめて床、台所の掃除、家の換気だけでもしないとと弟に訴えた。
母の衣類もそのままだ。

弟は、帰宅したらやれることはやってみると言っていたので
少し安心した。
近くにいてくれるだけで助かるし、あまり口を出す気はないが
自分がしたくてもできないもどかしさは聞いてもらう。
弟を責める様な言い方はしない様に気を付けているつもりだが
そんな風に受け止めているかもしれない。

また近いうちに掃除をしに帰省したい。
暑いので、父より自分の方がバテそうだ。父の体力、精神力は凄い。
施設に入ってくれたらどんなに安心で楽だろうか。
父は行動派で、今もあちこち用を作っては外出しているみたいなので無理だろう。

かといって家にじっと籠らせて、会話も無い生活をさせれば認知症が進み、
あっという間に弱ってしまう。

弟と父が同居すれば良さそうに思えるがそれも不可能。
お互い、自分の家が快適で毎日のルーテインが決まっている。
人が家に長くいたり、泊まるのも疲れて嫌がる父。

そもそも、数年前まで、誰もこういう展開になる事を予想していなかった。
母の方が長生きすると誰もが思っていた。
母が先に逝けば、父もショックで後を追う様に逝くかも。
そうでなくても、大人しい丸いお爺ちゃんになり、
娘が世話をするのを喜び、実家の事を任せると思っていた。

弟夫婦が親不孝だったのも両親には計算外だったが、
まさか父ではなくてお嫁さんが母に続いたのも全く誰も想像していなかった。

人生は思い通りには進まないのだなあ。
私だって自分の家の問題がこれからどうなるかわからない。

今は、父に会えて笑顔見られただけでも良かったと思う事にしよう。