友人から面白い動画が送って来た。
頑張れ高齢者、みたいな内容の替え歌。
可愛い動物のアニメが歌にあわせて踊る。
内容が「そうそう!」と納得できて、思わず笑顔になる。
アニメの動きに合わせてダンスしてみた。
それにしても、いつのまに自分は高齢者側になったんだ?
感じとしては、3~40歳からタイムスリップして気が付けばシニアになっていた
みたいな、夢を見ているような感覚。
これまで、意識が自分の事よりも家族や他に向いていた。
長年意識を失った人が、目が覚めたら中高年、鏡を見てびっくりみたいな。
独り暮らしになって、嫌でも自分の事を気にするしかないからかも?
身体は正直で、老化による異変で年齢を意識せざるを得ない。
今の自分と同じ年齢の頃の両親を思い出しても、つい最近の様な気がする。
そして、当時の自分は親を年寄り扱いしていた。
あの時の親が今の自分と同じ?嘘~!いつのまに?
当時の両親の姿を写真で確認すると、記憶よりずっと若く見える不思議さ。
身体をよく動かして、我慢強かった世代にはかなわない。
今の自分は、あの頃の母みたいに動いていない。
精神面では自分の方がきつくても、身体は楽をしている。

あっという間に、自分も”気が付けば高齢者”になっていく。
頭ではわかっていても、なかなか実感できないもの。
精神年齢と身体年齢のアンバランスに戸惑う。
私は、心が成長していない。
母は、亡くなる日が近づくにつれて、どんどん魂が若返っていた。
電話で話す内容は、結婚前と子育て中の頃のことばかり。
話し方や声までが若くなっていた。
初めて聞くことばかりで、もっと早くに話してほしかった。
あれが母の一番幸せだった頃で、魂はその頃の年齢に戻っていたのだろう。
母ではなく、1人の女性の人生ストーリーに触れた感覚だった。
そして、その後母の魂は親しい人に別れの挨拶に行き、
弱り切った身体を使って私に最後の電話をかけてきた。
人の身体はだめになっても、魂は永遠な気がすると感じるのはそれがあったからだ。
私も、人生の最期に一番幸せだった時の自分に戻って大事な人にお別れを言えたら最高だな。
その点、母は良い終わり方が出来たのだと思う。
さて、気持ちは若く保ち、まだまだ幸せを感じられる瞬間が増えていくと信じて頑張ろう。