アジサイが綺麗。
我が家にあるのは鮮やかな青とピンク。
ジーっと見ると、本当に可愛い形をしている。
自然って本当に不思議。
誰がこんなものを作ったの?といつも感動する。
薔薇達も次々と咲いている。
若い頃は家にいる時間が少なかったせいか、
植物に興味が無く、家にあるのは観葉植物のみだった。
今でもそこまで詳しくないし、こだわりも自信も無いけど
以前よりは、大事に手入れをして育てている。
鉢を減らしたいのに、なかなか減らない。
夏に長く留守をする時、水やりが気になるので
動物と同じで生き物を育てるのは楽しみでもあり、ストレスにもなる。
母が亡くなる前、一度だけ短時間、帰宅する事ができた。
その時、大事に育てて居た花が枯れていたのを見てかなりショックを受けていた。
私が帰省した時には、もう父が枯らしていたのでどうしようもなかった。
入院する度、母は趣味の花達の事を気にしていた。
もう二度と家で暮らせなかった母の為に、父にはせめて花に水をやってほしかった。
今、我が家にある花の中には、母から苗を貰い増やした物がある。
その花を見ると、今でも母に見せたくなる。
「父が枯らした花は、ここで綺麗に咲いているよ。」と心の中で話しかける。
以前は、私も母に球根をあげたり、苗をあげたりしていた。
私より育てるのが上手な母は、株を増やして近所のお友達に分けていた。
ご近所さんは、実家よりも庭が広いし日当たりもよく、
母よりも立派な花を咲かせていて、母は羨んでいた。
今では実家の植木鉢は消え、殺風景になり、
近所のお友達も施設に入られ、家も壊され更地になった。
新しい家が建ち、別の人が住んでいる。
この3~4年ですっかり風景が変ってしまった。
残っているのは我が家に咲いている母から貰った花だけ。