自分らしさを一番取り戻せる瞬間~やはり好きな音楽を聴いている時。
ポールのライヴに参加した時は100%。(本命のジョージが存命ならもっと)
もう年齢的に来日は無理だろうし、残念だ。
それでも運が良かった方だ。
高校生の頃にはもう二度とライヴなんて聴けるはずがないと思っていた。
これまでよくぞ元気で長生きしてくれて、
ファンに元気と幸せを贈ってくれている事に、ただただ感謝しかない。
ジョージやジョンが存命だったらもっと楽しみは増えて居ただろうな。

自分が一番良い時期だったと思えるのは、高校時代。
良い事ばかりでは無かったのは当然だし、当時は悩んでいるつもりだった。
その分、夢も沢山あり、夢に救われていた。
青春時代はそんなもの。良かったと思えるのは幸せなこと。

悩む心を満たしてくれた当時の洋楽。
ラジオからや、録音テープをラジカセで聞いたり、
レコードを買って大切に扱いながら聴いていた。
MUSIC LIFE誌や、レコード店で色んなアーテイストの新しいLPを見て情報収集。
そんな事をしている女子は校内でも数少なかったと思う。

当時、全く音楽に関心の無かった友人が、私の影響を受けて夢中になり、
一緒によくラジオの公開放送や、コンサート、映画を見に行っていた。
その友人ももうこの世にいない。
010ELLY18420_TP_V

子ども時代、テレビからも、商店街を歩いていても、
どこからか演歌、歌謡曲、当時言われたニューミュージックなど
色んな曲が毎日耳に入ってきた。
好きでなくても、毎日耳に入るので当時流行した曲は、
自分の思い出と共に残ってしまったのだ。

最近、当時の人気歌手やアーティストの訃報を聞くと、
まるで自分の人生の一時期までが一緒に消え去ったかのような
寂しさ、悲しさを覚える。
でも、その時代の自分が一番好きだったし
思い出を蘇らせる事で自分らしさを取り戻せる気がするのだ。

母や友人、親族との別れがここ数年多かったせいで、
この頃、自分の心の何かが変わってしまったと思う。

永遠な気がしていた自分の人生が、気がついたらゴールを意識せざるを得なくなった感覚。
いかに自分が幸せだったかを噛みしめる。
歳をとったことも確かだが、やはり大事な人が次々といなくなったショックは
自分には,じわじわと後から影響がでてくる様だ。