当時、下の子も小さくて、夫とはまだ同居していた。
とは言え、ほとんど家にはおらず、家族はほったらかしだった。
私は家でできる仕事をやっており、上の子が小学校から帰る時間には家にいた。
上の子の同級生が毎日の様に男女関係なく沢山うちに来ていた。
まだ帰宅していないうちに遊びに来た子は、
家の中で待っててもらっていたので、
私しかいなくても、いつでも遊びに行ける家と思われたのかもしれない。
我が子に聞くと、別に遊ぶ約束はしていないし、
あまり親しくない子もうちに来ると言っていた。
子どもの中で、あの子の家なら歓迎されると口コミ?が広がっていたのだろうか。
何人来ても喧嘩もせず、皆で外や家で仲良く遊んでいた。

最初は、どうしてこんなに我が子は友達が多いのだろうと不思議だったが、
仲良くしてくれて有り難いなと嬉しかった。
皆明るく、笑顔で行儀もよく、私も楽しかった。
皆で宿題をしたり、お菓子を食べたり、
寒い日にはお汁粉を出したりして、
皆が嬉しそうに笑うのが自分の幸せだった。
他のママ友達は、遊ばせる子を選ぶ人が多かった。
気に入った子だけを家に入れ、他の子は入れなかった。
家庭に色々事情のある子は家に入れないママさんもいた。
家に様々な事情のあるお子さんでも、それを感じさせず、
親の大変さを理解して我慢している様に見えた。
小学生だったからだろうが(中学で荒れた子もいたそう)
学校や、放課後に友達と遊ぶのが救いだったのだと思う。
皆可愛かった。
いつもうちには学童保育所みたいに子ども達が遊びに来ていた。
私は、自分が嬉しくて歓迎していただけ。
我が家だって訳ありだったし、私だって心の中は複雑だった。
むしろ、子どもさん達の優しさや明るさに、
私の方が救って貰えていた。