私は、もともと運転が好きではない。
仕事と子育て、生活の為に車が必要だったので、やむを得ず運転をしてきた。
最近は高速道路を避けて下道を行く。
遠くへは公共交通機関を使ったり、
誰かが運転する車に乗せてもらうかして、無理はしない。
(それですむ状況なので助かっている。)
高速道路でのあおり運転やら、トンネル内の火災、事故に出くわしたらと思うと
怖がりなので無理。このまま無事故無違反のままで終りたい。
最近は目の調子も悪いし、 若い時に比べて反応が鈍くなっている気もする。
高齢者の事故のニュースを見聞きすると、
あの人だって、10年位前までは運転が上手で
無事故できていたかもしれない。
自分の衰えに気が付かず、若い時の自信を持ち続けていたのかも。
まさか自分が、と思っているかもと、想像してしまう。
明日は我が身だ。
自分は、70歳になったら免許返納するつもりだ。
行動範囲が狭くなるのが不安だけど、仕方が無い。

夫は自分の運転に自信を持っている。
事故も多く、居眠り運転もやった事があるのにだ。
そして、どこに行っても他人の運転をけなす。
相手は女性ばかり。いかにもミソジニー。
運転マナーが悪いだの親の躾が悪いからだのと何度も同じ事を言う。
お前が言うか、まず自分を戒めろよ。といつも思う。
話すのも恥ずかしいのだが、夫の異常さを表すエピソードは色々ある。
ガソリンが空なのに、お金をケチってそのまま高速を何時間も走ろうとする。
簡単に言うと、自分が嫌だなと思う事をやらないのだ。
誰だって、ガソリン代を使いたくはないし、もっと安ければとかは思う。
でも、自分の命にも関わったり、結果自分が困る訳だから入れざるを得ない。
当たり前の事だ。車はガソリンを入れないと動かないのだから。
子どもでもわかる。
嫌だけどやらざるを得ない事は、何でもそうだし、
まさか、嫌だからやらないでいいと思う大人がいるなんてありえない。
ガソリン代より食べ物に使いたいと思うのかも?
そんな我儘を通したらどうなるかなんて考えない。
そして「自分の考えは常に正しい」と信じ「自分の思いたい様に思い込む」ので、
「ガソリンはメモリが0でも実際は入っているものだ。計器には嘘がある。
実際には、走れるはずだ」と思い込む。
当然、途中でガス欠。高速道路で停車して怖い思いをしながら、
JAFの御世話になるはめになる。
当然、JAFの人からも、その話を聞いた人からも注意される。
本人はヘラヘラ笑って「おかしいな、計器が壊れていたのかも」と言う。
メモリはゼロだったのに、ガソリンは入っていたはずだと言い張る。
まるで武勇伝みたく話し、あげくはご指導までする始末なのだ。