結婚直前は不安も多い。なのに
「もうあなたには帰る場所は無い、結婚したら何があっても耐えなさい」
なんて言われるのは酷だと思う。
出産したばかりの、疲労困憊で不安だらけの女性に
「もうお母さんなのだからしっかりしないと」と急に厳しい目を向ける酷さと同じ。

結婚相手がまともであれば、こんな心配を持つことも無いのだけど。
NPDが相手だったら、逃場の無い人は被害から抜け出せない。

世の中のDVへの無知が、これまでどれだけの被害者を増やし、
苦しめてきたのだろう。
私も、親に訴えても、世間体が悪い、我慢しろ、
結婚とはそんなものだ、そんな人を選んだお前が悪い、だのと責められた。
私さえ我慢すれば済むと言われた。
そこに夫がつけこんでいたのは感じた。

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自分なら、我が子が何かに苦しんでいたら、
辛さを想像して夜も眠れないと思う。
両親にはそれを感じられなかった。

母が夫の事を嫌っていたのは確かだ。
高齢になってから、私に縁を切って帰って来たらと言い始めた。
歳をとって自分の事が不安になったからだと思う。
弟夫婦があてにならず、計算が狂ったのが一番の理由かもしれない。
私を自分の為に使おうと思ったのか。
もう手遅れだったし、そう簡単にはいかなかった。
今では、父が帰る場所としての実家を無くしてしまった。

そんな両親を反面教師にしている。
自分の子ども達には「いつでも私は応援しているし、
何かあったら帰っておいで。全力で助ける」とまだ口にはしないけど、
そう感じさせるように振る舞っているつもり。
それが伝わっているかどうかはわからないけど。
実際、どこまでできるかどうかはわからないが、気持ちだけはある。

かといって、子ども達の生活には全く干渉はしない。
あくまでもいざという時の事。
という理想論は語るけど、現実はどうなんだろう?
唯一これを邪魔してくるのは夫しかいない。
それを考えると頭が痛くなる。