Aさんは、悔しくて悲しくて、早く忘れたかったので、そのまま会社に行かずに辞めた。
本当の理由は言わず、家庭の事情ということにした。
傷付いたAさんは、新しい仕事も探す気力もなく家に籠っていた。
そんな中、退職の手続きで、社員の男性と話す機会があった。
急に会社に来なくなり、様子がおかしいAさんを心配して
その社員は声をかけてきた。
「Aさん、大丈夫ですか?何かありました?もしかしたら社長が原因では?」
と聞かれる。
口もごっていると「似た様な辞め方をするパートさんは、これまでもいたんですよ」
「実は、以前から僕も社長のパワハラ、セクハラには困っています。
特に、パートさんへの行動は犯罪ですよ。本人は、軽く考えていて、平気な顔をしているし
僕もうんざりしています。皆さん、泣き寝入りで、そこに付け込んでいるんです。」
と、聞いてびっくりしたAさん。
自分だけでなく、他にも被害者はいると聞いて、
益々怒りが沸き、何故誰も教えてくれなかったのだろうと
悔しくなった。
女性従業員の採用選考基準も、履歴書は関係なく、
ただ、自分の好みだけで決めていたそうだ。
一緒に面接した社員にも「お前の好みはどっち?好きなタイプをとればいい」
「愛人にするつもりで選ぶんだぞ」と言っていたとか。
女性を馬鹿にし、自分の好きにできると思い込んでいるクズ社長。
このクズ社長は、家族がありながら長い間愛人と夢の二重生活を
実現しているそうで、罰が当たった様子は無さそう。
この社長も支配型で、時には別人の如く優しく、口が上手いそうだ。
従業員が続かず、辞めては入りを繰り返しているが、
長く勤めている1部の社員やパートさんは、完全に洗脳され、
社長のご機嫌を伺い、尊敬し、支配下にあることに気が付いていないっぽい。
「ここでしか勤まらない、雇って頂いて有り難い」と思い込まされているとか。
社長に私生活も支配され、家庭より社長優先な生活を送っている。
そして子どもまで利用される。
誕生日、クリスマスプレゼント、お年玉などを社長から贈られる。
従業員の家族まで大事にする素晴らしい会社と思わせる。
知らずに入った人は、異様さに恐怖を覚え辞めようとするのだが、
それを察知されると面談と称し、脅される事もあるそうだ。
長い間あの会社にいる人達は、社長を教祖と慕う信者のよう。
こういう変質者が、どうして平然と生きて罰があたらないのか。
商才があり、表の顔が魅力的であっても、
裏の顔による被害者がいる限り何の価値も無い。
こういうタイプの人は、災害が起きれば、ボランテイア活動をし、
寄付をし、それをアピールし偽善を行う。
世間からは立派な人と称賛され、本人もそう思い込んでいる。
平気で人を踏みつけ傷つけても、反省もせず、
のうのうと生きていけるのが腹立たしい。