被害にあった女性Aさんの話。
パートで働きだした会社でのこと。
職場は、10人程が働く小さい会社。
Aさんは、30代の主婦。
他のパートさんも似た様な年齢の主婦ばかりだ。
Aさんが仕事に慣れて来た頃、
社長から「明日面談をする、仕事終了後、食事をしながら話す」と言われる。
他の人も時々同じように、夕食をしながら面談をしているとのこと。
当日、緊張しながら食事をし、色々質問に答えたりしたが、
面談中、社長はとても優しく、紳士的な態度だったそうだ。
帰り際に「明日、Aさんにしか頼めない大事な仕事があるから
残業をして貰えないか」と頼まれたそうだ。
「その分、報酬は払うし、次の日は休んでも構わないから」
とも言われ、自分は信用され、期待されていると思ったAさんは、
承諾してその日は帰宅した。
翌日、従業員が全員退社した後、
社長は、1人になったAさんに書類を渡し、整理する様に言った。
「極秘の書類だから、信用できる人にしか頼めない」
と話す社長に、Aさんは、まだ入って間もないパートの自分に
大事な仕事を頼むことへの違和感を感じた。
仕事を早く終えてさっさと帰ろうと思っていた。
仕事を始めてしばらくして、
社長が後ろから近寄り話しかけて来た。
外は暗く、事務所に2人しかいない状況が嫌で、
早く帰りたかったAさん。
聞こえないふりをして、仕事をしていると
突然、社長が襲って来た。
強引に押し倒され、抵抗しても上から抑えつけられた。
悲鳴をあげると社長は怖い顔つきで
「最初からそのつもりだったんだろう?僕と付き合えば、待遇良くしてあげるよ」
と言ったと言う。
「馬鹿にしないでください!」
と言うのが精一杯で、振り切って逃げ帰ったそうだ。
この件は、ご主人に話してはいないそうだ。
自分に隙があったとか、
思わせぶりをしたのではないかとか
責められそうな気がしたそうだ。
社長を訴えても、未遂だし、証拠もない。
あの所長のことだ、嘘をついてとぼけるだろう。
誰が私の話を信じてくれるだろうかと不安だったそうだ。 続く