だいぶ前の話だが、我が子の同級生に不登校の子がいた。 
我が子が一番の仲良しで、学校との連絡係みたいになっていた。
というか、その子の親が自分の子と遊ぶ相手や、連絡係を選んでいた。

たまに登校していたその子は、保健室や別室で個別授業を受けたり、
自習したりと、その子がなるべく居心地良くいられる様に学校は務めていた。
いじめもなく、クラスには何の問題も無かった。

不登校は、頭痛がすると言うのが理由だった。
たまに登校した日は、帰宅すると必ず何かしら担任の文句を母親に言っていたそうだ。
母親は翌日どなりこむことの繰り返し。
「うちの子を特別扱いしない担任の態度が気に入らない」
「うちの子が悪い事をしても、注意しないでください。家で私が躾けてるから、何度も
怒られたら可哀想」
「うちの子は、○○君が嫌いなので、近づけない様にして」
「来年の担任はベテランの先生にしてください。若い先生なんかにうちの子を預けられない」

などなど、親子で色々な事を学校に要求していた。

後で知ったのだが、休日まで、担任にレストランで一緒に食事をする様に要求したらしい。
放課後も、担任に一緒に遊ぶように要求し、おもちゃを持ち込み相手をさせていた。

要求を受け入れれば不登校をやめると言う風に思わせていたらしい。

私は、毎年お母さんから、担任が変わる度に悪口を聞かされていた。
が、学年が変わると「去年の方が良かった。」と必ず言い出すその子。

あんなに悪く言っていた前の担任を「前の先生が良かった」と言っていた。

毎年、担任が代わる度に学校側は苦労していた。
毅然とした態度で、お母さんに反論した先生もいたが、
聞き入れられず、お母さんは、最低な教師だと言いふらしていた。

あれから年月が流れ、今どうしているのかわからない。
そのうち、風の便りで噂が流れてくるかも。
関わるつもりもないけど。

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この子の「前の方がよかったと後から言いだし、必ず今を悪く言う」癖は、
夫と似ていると思った。

今いる職場を必ずけなし、社長を馬鹿にして、粗探しをする。
辞めて、転職してもやはり同じ事を繰り返す。
そして必ず「前の方が良かった」と言い出す。どんなに過去けなしていた会社でも。

最近は、一周回って
最初に新卒で就職した一番まともで大手だった会社のことを言う。
まるで、今もそこの社員、幹部であるかのように。

はるか昔に辞めた会社なのに、結局それ以上の就職先に入れず、
完全な負け組になったことを、認めたくないのだろう。
辞めた会社のことを「うちの会社は」「僕の会社は」と口にする。
そして「うちの会社を見習うべき」と言う。???

そもそも、夫なんて、その会社にすれば、とっくに忘れられた存在。
若い平社員の時に、悪口いって嫌な辞め方をしているのだ。

自分はこんな会社にいるのは物足りない、
自分は能力があるのに給料が安い、
もっと自分にい高給を出す大手が自分にふさわしい、
こんなケチで古臭い会社なんか、潰れるに決まってる、
と、さんざんけなして辞めたのに。
「うちの会社は良かった。あなた方は見習うべきだ」
と、転職する度、指導するのだから呆れる。

都合の悪い事は記憶を変え、自分の意志で辞めたのに
誰かが騙して辞めさせたみたいになっていたり、
悪いのは全部他人だと言っている。

何度も転職する度に、前の方が良かったと言うのが
恥かしくないのだろうか。
どんどん自分が堕ちていると言うことだろう。

確かに、後から色々反省して、相手の良さに気が付くということはある。
夫の場合はそうじゃない。
振り返って思いを巡らせるとか、反省なんてできない人。
自分を守る為に、都合よく話を作っているだけ。

結婚生活についても、同じだろう。
あの頃は良かったのに、と
ずっと同居していればよかった、と言い出すのかも。
事実を改竄して、こうなったのは、家族のせいだ、
一緒にいたかったのに、犠牲になった。同居していた頃は良かった。
妻は変ってしまった。昔は言いなりになって素直だった。
などと、言いだすことだろう。

勝手に言ってればいい。惨めだねと笑ってあげるから。