猛暑は嫌だ。もうあの爽やかな夏はこないのだろうか。
ちょっと外に出るのも命がけ。
油断するとすぐに熱中症になってしまう。
頭痛や吐き気、身体の中の熱っぽさがなかなかとれない時がある。
まだ今ほど猛暑でなかった昔の話だが、野球場に応援に行った時の体験。
日焼けが嫌で、夏用の長袖パーカー、長ズボン、帽子、手袋、首にタオルを巻いて、
皮膚を太陽に当てないようにして応援席にいた。
曇りで、日差しはそう強くはなかったが、
気温と湿度が高かった。
試合の後半になってきた頃、
突然気分が悪くなった。吐き気と脱力感が襲った。
頭がぼーっとしてきて、その場に倒れそうになった。
当時は、今みたいに、熱中症とか、脱水などの認識が
あまり世間に行きわたっていなかったと思う。
周りに人に迷惑を駆けてはいけないと思い、我慢していた。
どうにか気をしっかり保とうと、ふらつく手で水を飲み、
とっさにうちわで顔を扇いで、パーカーをぬいだ。
すると、サーッと身体に風が入って来た感覚がして、
気分が良くなってきた。
肌を覆い過ぎて、身体の熱が湿度が高くて発散されず、
こもってしまい、気分が悪くなったのだととっさに思った。
今思えば、あれは熱中症になりかけていたのだろう。
それからは、場所を風の通る所に移動し、
日陰に立ち、すぐに外に出られる様にして過ごした。
気分も回復し、最後まで応援ができた。

日焼けはしない方がよいので、どうしても肌を隠しがち。
この経験以降、身体に熱を籠らせない様に注意している。
あの時の突然の気分の悪さは恐怖だった。
人が沢山いる場所で、倒れたり、
そのまま意識を失ったらとか嫌だなと、色々想像した。
今でも家にいても頭痛がしたり
熱がこもる感じで、気分の悪い時もある。
ぬるいシャワーを浴びたり、とにかく身体を冷やし、
水分をとるとどうにか良くなるが、嫌なものだ。
とにかく無理をしない。
我慢しないで自分を甘やかそう。
学校で、猛暑の日に激しい運動をさせて、
子ども達が熱中症で運ばれるニュースを見ると、
ほんとにやめてほしい。腹が立つ。
気候も時代も昔とは違うのだから。
根性とか我慢させたら強くなるとか、嘘だから。