いつもは、ラインばかりなので、
一瞬、父に何かあったのかとドキッとした。
声が元気で明るかったので、ああ、悪い知らせじゃないなと感じ、
安心して応対した。
携帯ショップに何かの手続きに行っていて、聞きたいことがあっての電話だった。
どうってことのない用事だったが、
先日のラインでは鬱っぽい印象があったので、
元気そうな声で安心した。
もういい歳のおじさんなのに、家族の事はいくつになっても気になるもの。
酷い鬱になって、以前の様に長く入院する位なら
そうなる前に、私の家の近くに引越して来たらと提案しようかと思っていた。
現実的には不可能だろうが、私も何かあった時に、近くに親族がいるのは心強い。
夫対策にも良さそうだ。

父が1人になるし、生活基盤をしっかり築いている土地から動けないのはわかっている。
引越すとしたら、一人娘のいる所だろう。
親子共依存が悪化して逆にダメになりそうな気もするが、口は出せない。
弟は、我が家の携帯の契約について聞いて来た。
夫の電話の事も聞かれたので、参考に教えたが、
本当は話題にもしたくない。
夫が家族である限り、親戚や他人からも、色々聞かれることはある。
何も知らない人達は、良かれと思って話題にしてくる。
思い出したくも無いし、話題にもしたくない。
それにしても、以前はどの家も賑やかだったのに
皆、独り暮らしになってしまった。
父も弟も、配偶者を亡くした寂しいお1人様。
私も、子ども達の出入りはあるけれど、一応1人暮らし。
私も夫を亡くした人みたいな感覚で、家族は接してくる。(笑)
子ども達も、私の老後だけを気にかけている。
夫がいつか家に戻るなんて誰も思っていない。
私が永遠に一人親のままでいると信じきっている。
自分に父親がいることすら忘れて居る様な感じだ。
夫の行動がそう思わせて来たのだ。
真のお1人様になる日が今すぐ現実になりますように。と強く願う。