今後、引っ越しする時があるだろうか。
このままここにいたい。夫さえいなければ最高。
夫がいないと、こんなに長く落ち着いて暮せたのだ。
ずっと同居だったら、何度引っ越しさせられたことだろう。
転職する度引っ越しをし、私は仕事を辞めざるを得なくなり、子ども達は転校させられた。
同居だったら、洗脳され振り回され病んでいたかも。
(実際病んだ時期もあった。)
「きちんと働いて、家族の事を大事にして」と家族なら誰でも言うだろう。
夫は「何もしてくれないと文句ばかり。俺様の為に犠牲になるのが家族というもの」
自分の我儘ばかり言う妻には失望した」と話をすりかえ、けなす。
「夫が失業したら、妻がどうにかして食わせるべきだ」
と妊娠中の私に怒鳴り、仕事も探さず遊んでいた夫。
義兄も注意してくれたが、夫は、ホラをふいて誤魔化していた。
「今、大きな事業の責任者になってほしいと誘われてて、立ち上げ準備に入る予定がある。
大金を稼ぐ大事な仕事だ。遊んでいる訳ではない。すぐに楽な生活になる」
という内容。失業する度、私にも同じ嘘を繰り返した。
何か私が言うと、「文句を言うなら、このまま仕事をしないぞ。いいのか。
お金が入らなくなっても文句言うなよ。自分で何とかしろ」
と脅して、働けと言わせない様にしていた。

転職する度、社宅の引っ越しで私の仕事を次々と止めさせた夫が言うことか?
と怒りしかなかった。
失望して(本性が分かったからには、言われた言葉は絶対覚えておこう)と思っていた。
夫はそれを感じ取ったのか、あ、しまった、と思ったようで、
ターゲットを逃がさないぞとばかりに、
またホラを吹き、優しくして、必死に引き留めようとする~の繰り返しだった。
その変貌ぶりは、今でもそうだが、温厚で優しい人の演技で、
二重人格と言えるかもしれない。
「何があっても、絶対養い大事にする。家族から離れない。安心して暮せるようにする」
と、カッコつけて、私の親の前でも言いきった夫が、
ここまで、平然と嘘をつける人だったのかと驚いた。
親まで騙した夫を母は軽蔑した。
詐欺師というのは、騙す時には、妄想の人物が憑依している様なもので、
誰でも騙されると思う。
!~2度騙された位では、見抜けられない。
誤魔化す嘘にまた騙される。
プロの詐欺師はこんな風なんだろうなあと思う。
嘘も何度もつくと私に見ぬかれていくし、
この時から自分の嘘に追い詰められ、現実逃避癖が悪化して
家族から逃げだしたのだと思う。
こうやって思い出しても、やっぱりまともじゃない、
毒があり、関わる人は不幸になってしまう。
(単純で、稚拙なレベルなのが救い。)