押し入れの片づけをしていて、
出て来た古いビデオカメラのテープ。
いらない物は、ばらしてほとんど処分した。 

その中に、母の実家に親族が集まり、宴会をしている動画があった。
私は子どもが小さくて参加できなかったので、
父がビデオを写して送ってくれた物だと思う。

当時は余裕が無かったし、ビデオを貰っても興味がなく放置していた。

今になって見てみると、そこにいる親族のほとんどの人はもういない。
祖母、母、叔母、叔父たちにももう会えない。
皆で歌ったり、楽器を演奏したりして笑顔が溢れている。
あの場所に自分も居たかったなあと今になって思う。

父はまだ定年前の若い姿。
今の父とは別人に見える。
映像の中の母は若いし笑顔でとても楽しそう。

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今よりずっと良き時代、年齢的にも皆生活が充実していた時だ。
今の自分と両親の同じ年齢の頃の環境の違いにため息が出る。

若い頃の母の姿を見て、今の私よりずっと安定感があり、
幸せそうに見える。父に責任感があったからというのが大きい。

母は自分の人生を、色々病院で振り返っていたのだろうな、
と想像するし、電話でもそんな話をしていた。
子育てを頑張ってた頃が一番楽しかったと言っていた。

父のモラハラや、小姑からの虐めもあり、
経済面でも一番苦しかった子育て時代だったとは思うが、
それでも一番幸せだったと思える気持ちは、理解できる。
自分も同じで、当時は辛くてもどうあっても、
子ども達との思い出は心が安らぎ、嫌な事を消し去ってくれる。

ありがとう。私の所に生れて来てくれて。といつも感謝している。