夫はこのニュースを見て「本来なら自分が社長になるはずだった」と
思うだろう。会社がトヨタでなくてもどこであっても。
嘘みたいな話だけど、そういう人なのだ。
大企業の社長と自分を同一化する。
若い時は、誰にでも憧れや目標があって、
あれが自分だったらなあとか、
いつかああなりたい、と想像してみることはある。
それはとても良いこと。
夫の場合は、似ている様で違う。
あんな風になりたい、では無い。
「本当は、自分がああなるべき、なるはずだった」
と、嫉妬し、世の中を恨む。
憧れをもったとしても、努力をする事は無い。
自分が努力してそうなりたい、と言う考えではなく、
自分は何もしなくても、周囲が持ち上げ、上に立たせるべきだ。
そうなっていないのは、周囲が悪い、世の中が悪いと
陰謀論に逃げている。
自分が無いので、簡単に儲かるという詐欺にすぐ騙される。
おだてられたら、この人は自分の事をわかっていると気持ち良くなり、
すぐ騙される。が、信念もないので、それもうまくいかなくなり、
逃げる。騙されたとは思っていないし、
反省もしないので、また騙される。騙す人間なのに、騙される。
正しさや本質を見抜く目や感が無く、
自分と同類の世界に寄っていく。注意してくれる人を敵視する。
そして失敗、でも反省しない。
自分に正しい忠告をしてくれる人を疑い、
ちやほやして騙そうとする人には、喜んでついていく。
自分を慰める為、どうでも良いことに浪費し、
本当に必要なことには使わない。
子どもに使う位なら、自分をちやほやする人に
何かご馳走していい格好する方がいい、という価値観の人。

幼児期なら、まだ自己が確立されていなくて
何でもできそうな万能感があり、
世界は自分を中心に回っていると思ってもおかしくない。
人は、成長するにつれ、自分はヒーローでも天才でもないと、
現実がわかってきて、
世界の中心にはいない事がわかってくる。
その過程が無く(自我の成長未発達)内面は幼児のままで大人になり、
「何故、自分を誰も尊敬しないのだろう」
と納得しないまま本心を隠し、演技をして生きて来たのだと思う。
俺様を特別扱いにしろ、
俺様を誰だと思っているんだ。
お前らより、俺様の方が凄いんだぞ、
など本心を言ってしまうと嫌われるから
ぐっと我慢し、努力をするでもなく、
裏では人生を順調に歩む友人達を妬んできた。
就職して、仕事に慣れて来ると、
それまでの謙虚な演技をやめ、本性を出す。
態度が偉そうになる割には、ミスが多く、
責任感も無く、人間関係のトラブルで解雇される。
豹変ぶりが酷くて、会社側は騙された感が強くなる。
注意しても、何が悪いと開き直る。
それを繰り返してきたが、その都度、自分は正しい、
全て自分への嫉妬が原因だと被害者ぶり、
自分を切った人の悪口を周囲に言いふらす。
夫の被害にあった人は、沢山いる。
私がもし、その人達と会って話せば、
あんな人と何で結婚したのと言われるだろう。
実際、言われた事があった。