たまたま目にしたブログの中に、
我が家とよく似たお宅の奥様のブログがあった。

ご主人と同居しているところは違うので、
その点は自分の方が恵まれているのかも。
一番違うのは、奥様が私よりずっと優しくて努力家という事。
(だからこそ、被害にあいやすい?)

一番共感した部分は、
”ずっと離婚を考え、迷ってきたけど
自分は他人になれても、子ども達は縁が切れない。
だから、離婚後夫に何かあった時、子どもに連絡が行き、
子が夫の世話をすることになってしまう。
だから躊躇してしまう。”というところ。

こういう事が、現実の話としてある。↓

息子さんが赤ん坊の時に離婚し、
早くに再婚をした知り合いがいる。
息子さんは、再婚相手を本当の父親と信じて育った。
離婚して20年が過ぎた頃、
突然、警察からその知り合いに電話がかかってきた。

元夫が家の中で倒れていたと言う。元夫は1人暮らしだった。
元夫の親族がすぐに駆けつけているにも関わらず、
(離婚しても元妻と子どもが優先されるのか)
警察は「(元夫の)親族の方が世話をしたいと言われていますが、
先に、そちらの意志を伺おうと思いまして」
と聞いたそうだ。
警察が、戸籍から追って、連絡先を調べたらしい。

知り合いは「もう長年会ってもいないし、関係ありません。
子どもは、父親の顔も存在も知りません。そちらの親族の方にお任せします」
と答えたそうだ。
それで終わったのだが、警察はしつこく息子さんについての質問をしてきて、
息子さんにも電話しようとしていた。

母親が再婚だったことも、本当の父親が他にいる事も知らない息子さんに、
いきなり警察から電話が来て、その事実を知らされたあげく
あなたがお世話しますか?と聞かれても、
ショックと混乱で戸惑うだろう。と慌てた知り合いは、

「息子に連絡するのはやめてほしい」と頼んで、それは避けられたが、
実は、警察は、母親にかける前に、すでに電話をかけていたのだった。

たまたま、息子さんが電話に出なかったから良かったが
出ていたら、警察は奥さんに連絡せず、
まだ大学生の息子さんとだけで、話を決めようとしていたらしい。
当然、母親と相談してから返事しますとはなっただろうが。

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成人したし、そろそろ機会を見て父親のことを話そうと思っていたそう。
警察は、戸籍を見て、元夫の親族からも事情を聞いて、
赤ん坊の時に離婚していて、それっきりなのを知っていたはずなのに
いくら相続人だからと言って、真っ先に子どもに連絡するのかと驚いた。
本当に形式的。家庭の事情まで想像もしない。

こういう話を聞くと、
我が家の場合は、もう大人だし何もかもわかっているので、
先に子に連絡が行くのは構わないが、
やっぱり、どんなに疎遠でも、相続人は縁を切れないのが困る。

夫は、もし私と縁が切れたら、それを良い事に
堂々と子ども達に執着し、搾取し、介護もさせるという恐れは充分ある。

このブログの奥様も、似た様な不安を持っていて
”子ども達に迷惑をかけたくない”気持ち、
それが離婚に踏み切れない一番の理由とのことだった。

”夫が介護状態になったら絶対に世話なんかしたくない。
まず、年金も少なすぎる夫の世話までさせられたら
共倒れになる。何故、長年犠牲になってきた自分が
加害者の世話までして、老後を縛られないといけないのか、
と思うと、縁を切りたくなる。”
と言う点も共感した。

家族が拒否し、誰も面倒見る人がいなければ
後見人という制度もある。
が、そこまで強く突き離せるのか。

若い時に離婚し、長年全く会ってもいない、
どこにいるかもわからない、存在も忘れていたような関係なら
もう、縁をきっているからと扶養拒否できるのだろうが、
熟年離婚の場合は、親子でよっぽど恨みを持たないと
なかなか割り切れないかもしれない。
(夫の嘘を信じたままの)夫の親族からの反発も気にすると思う。


ブログ上の話ではあるが、
似た様な悩みを持つ人がいるだけで少し救われる思いがした。