駐車場で車を停めて人を待っていたら
猫が寄ってきて、私を見て何か訴えてた。
ニャーンと何度も声をかけ、眠たそうに眼をしょぼしょぼさせていた。
車から降りて、抱っこしたい衝動にかられたが我慢した。
まん丸に太り、綺麗な猫だったので、
大事にされてる飼い猫だろうな。
車にひかれてしまうよと心配していたら
駐車していた別の人がコンビニから戻り、
その猫に買って来たパンをあげていた。
どうやら猫は、その人を待っていた様で、
いつも同じ場所で食べ物を貰っているのかも。
パンをあげる人と馴染んでいる様で、もしかしたら飼い主だったかも。

数年前に亡くなった犬との別れから
二度とペットは飼わないと決めた。
別れが辛すぎた事もあるが、これからは、留守番をさせることが多くなりそうだ。
今までは家族の誰かがいたが、今は私しかいない。
自分が先に病気になったりしたら、最後までペットへの責任を負えるかと思うと
自信が無い。
純粋無垢な目で、飼い主を信じて生きているペットを見ると
絶対にこの子を守らなきゃ、
辛い目にはあわせたくないと思った
その気持ちが、自分を律する力にもなった。
夫は「自分は動物好き。動物の扱いに慣れている。」と自慢する。
私から見れば、「自分の欲の為に存在する動物が好き」な人だと思う。
自分が多少犠牲になっても、いざと言う時にその子の為に
責任をとる覚悟は最初から無い。
言い訳をして誰かに押し付けるつもりでいる。
愛しい者を大事にしたいと思っているつもりでも、
自分の思い通りにならないと、すぐに飽きる。逃げる。
それでも自分は子ども好き、動物好きと思っている。
そう思っている自分が好きなだけなのに。