アイフォンに好きな音楽を沢山入れて
時間があると音量を大きめにして聴いている。

何度か聴いていると飽きて来る曲もあり、
入れ替える作業も楽しい。

アレクサで聴きたい曲を聴くこともあるが
アマプラしか加入していないので、聞ける曲が限られる。

運転中に車のスピーカーに繋いで。
台所に立っている時も、
お風呂の中でも、
パソコンをいじっている時なども音楽を流す。
胸がきゅんとなってくる。

選ぶのは、懐かしさを感じる古い作品ばかり。

母が亡くなった途端に、そうなった。
母が好きだった音楽じゃないのに、
その曲を聴いていた時の実家の様子が思い出されるからだ。

そして、父にも感謝する。
きちんと働いて、私を育ててくれたことを。
毒親な部分もあったかもしれないが、
あの時代の人は、戦争の影響も大きく、仕方が無いのかもしれない。
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裕福ではなかったが、普通に楽しく学校生活が送れたことは
当たり前なことではなく、とても恵まれていたのだと感じる。

両親が、子どもをしっかり育てなくてはと
責任感を強く持っていたのは伝わっていた。
そのやり方が、おかしかったけど、
自分が子ども達に与えられなかった家庭像を
両親は私に与えてくれた。

私も夫も、ろくでもない親だ。

自分がまともな結婚生活を送っていたら
母が亡くなった後に、こんな風に自分の子ども時代を振り返る事も無かったかもしれない。

子ども時代に持つ安心感は、簡単に手に入るものでは無く、
両親、特に母の忍耐と努力の賜物だった事を知る。

私は、夫の最悪な行動に振り回され、
子ども達に安心感を与えられていなかったと思う。

おまけに自分まで体調を崩したり、
頼りない母親だったはずだ。

うんざりするまで音楽を聴き、あれこれと振り返り、
反省したり、郷愁に浸ったりしながら、
気分を切り替えられたらいいなと思う。