例えば、夫が自分の為だけにお金を使い、
家族には1円も使わないとする。
自分だけ旅行を楽しみ、豪華な食事をしたことを自慢する。
それを聞いて、家族がどんな気持ちになるか、わからない。
子どもが旅行にも行けず、我慢の日々を過ごしていても、
「俺様が楽しんだ事を、家族は喜ぶはず」
と思っている。
もし子どもが「お父さんだけ楽しんでずるい」と言ったとする。
それを聞いても、何も感じない。子どもがおかしいとなる。
自分と他の者は存在が別だという境界線が無いので、
他者は自分の気持ちと常に同一であるべきと思っている。
だから、結婚生活も妻の意志や気持ちを聴いたり、
相談して決めるなんてことは無い。
相談するふりをする時は、私にお金を出させる時。
何か聞いてくる時は、私を利用するつもりなのが見え見え。
家族が夫に抗議したり、怒っても、
夫は理解せず、家族がおかしい、我儘で欲張りだと怒るだけ。
人権侵害しているし差別主義者でもある。
何度も私が、夫と家族の思いは違うと訴えてきたせいか、
夫は、理解しないまま、文句を言われていると思い、逃げている。
賞賛を求める人だから、苦情なんて絶対受け付けない。
賞賛しない相手には、内緒と嘘で対応することにしている様だ。

もう一つ、夫の自他の境界線がおかしいと感じるのは、
顔を知っている程度の付き合いの薄い相手に対して、
さも、親しい関係の様に、馴れ馴れしく話しかけていく時。
特に相手を利用しようとする時には
突然、馴れ馴れしい口調で電話をかけたり、
さも親友だったかのような態度で、愛想よく接近する。
まともな人なら、ぎょっとする。
気持ち悪くて、何を言われても、断り離れる。
が、相手が同類ならお互いに魂胆が同じなので、すぐに仲良くなる。
利用した結果、失敗し、お互いに責任を押し付け合って喧嘩別れ。
夫の周囲には、人格の似た人が多い、というか似た人しか残っていない。
私には、別世界に感じる。
友人関係の変遷を見ると、夫は年齢を重ねるほど、NPDが悪化していると思う。