過去の知り合いの中にも、今思えばNPDだったのかなと
思える人がいた。

1人は、職場の先輩の女性。
勝手にライバル視したり、被害者になったり、
意味不明な言動が多かった。

会社指示でやらないといけない仕事も
「頭痛が酷いのに、あなたのせいで仕事をしないといけない」
と、しかめた顔で、私に文句を言ってきた。
自分の仕事なのに「あなたのせいで」という言葉の意味が不明だった。 

先輩は、私の属するグループのリーダーだった。
頭痛がするから、仕事したくない。→メンバーの応援の仕事。
→メンバーがいなければいいのに→あなたがいるのが悪い、という不思議な発想。
そういう面を見せるのは、いつも周囲に人がいない時。

例えば「AをBにして」と私に指示をして、
私がその通りにすると、
突然大声で「何やってるのお。だめでしょ」と叫ぶ。
周囲に人がいる時を狙って。

私が「あなたの指示ですよね?」と反論すれば
聞こえないふりをし、その声を打ち消そうと、
私の声を大声で消すのだ。

どうしたの、と周囲の人が寄ってくると
「この人、こんなことをしたのよ」と嘘をつく。
私は黙らない。「違う、この人の指示通りにしただけ。」
と言うのだが、また大声で消され、誤魔化すのだ。
「言い訳するのやめてえ。私を悪者にするの?」
と被害者を装う。
出た出た、こんな女性は私は大嫌い。と思う私は相手にしない。

しばらく時間がたってから、
他の人に別の場所で真実を伝える。

フライングモンキーという、いわゆるNPDの取り巻きには言わない。

年上の中立の人に伝える。
すると、他にも被害者がいて、私に訴えて来る。
「あの人、人によって全然態度が違う、裏表がある。
誰も信じてくれないから、黙っていました」
「あの人、おかしいから相手にしない方がいい」
と、次々と理解者も出て来る。
分かる人は黙って我慢し、わかっていない人達は取り巻きになり
ちやほやしている。取り巻きにはとても面倒見が良く、
良い先輩になっているから。フライングモンキーがいつも傍にいる。

ある時は、「面談をする」と私を別室に呼び出し、
急に優しい態度になり
「仕事での悩みがあるなら、今何でも相談してね」
と、仕事の話を聞きだそうとした。

では、と仕事で困っている事を相談すると、突然立ち上がり、
「もういい、気持ち悪いわ。何も聞きたくない」
と言って、どこかに去る。

あっけにとられた私は、彼女を探すと、
ある男性上司の机の前にいて、
「私、今こんなことを言われて、虐められました~。怖いですう。助けてくださあい」
とまた被害を受けた弱い女性の振りで大声で話しているのが聞こえた。
上司は、笑いながら聞き流していた。

仕事の相談のどこが、虐めなの?
と思ったが、他の人に聞くと
「彼女は、あの上司に気があるのよ。そうやってあなたを勝手にライバル視して
自分の気をひこうとしているの。」
と慰めてもらった。
既婚者なのに、気持ち悪いだけだったが。

その上司も、彼女の性質をわかっていたので
後からこっそり、私のフォローをしてくれた。

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私が顧客への挨拶に、その上司と行く予定があると
当日の朝、彼女から電話がきて
「あなた1人で行きなさい。上司は私と別の所にいくことになったから」
と予定をかえてきた。

急な変更で
顧客に対して失礼になるのになと思ったが、
どうしても私と行かせるものかと
もっと大事な用件を作って、上司を説得したらしい。
執拗なやり方に呆れた。

人を勝手にライバル視し、
常に自分が一番でいたい、上司の注目をひきたい人だった。
表向きは、後輩思いで出来る人に見られていた。

「自分は良家の生まれで、職場で一番賢い」という自信が言葉の端々に出ていた。
職業や学歴差別もする人だった。

誰かが言っていた。
「あの人、いつもきどっているけど、食べる時は凄いのよ。ガツガツしているの。」
NPDは、本能的な欲が強い気がする。

今は、職場も彼女とも縁が切れているので
どうでもいいことだが、
あの頃、人格障害のことを知っていたら
観察して、勉強して、もっとうまく対応できていたかもなとは思う。

彼女には他にも嫌がらせをされたが、
他の人が守ってくれて、何の被害も受けずに済んだ。

私は、見た目が弱い人間に見えるのかもしれない。
こいつは何も言い返さないだろう、コントロールできると思われやすいのかも。
でも、反応が予想と違い、計算が狂って、
むこうから逃げ腰になっていくパターンが多いかも。

夫もそうだ。
最初に私をなめてかかったのだろう。
洗脳から解け、抵抗し始めてからは、
ターゲットにする相手を間違えたと後悔したのかも。

人に意地悪をして、責任もとらず、
逃げてごまかせるなんて甘い。
他人は縁を切って終わり。
夫は人生を狂わせたのだからそうはいかない。

(こわっ。)そう、怖いんだぞ、と思わせる位でないと駄目な相手。