つづき~
次第に、彼女もジョンの嘘に気が付き、
一旦は離れようとするが、
またまた、嘘と演技に翻弄され、共依存関係になり、
彼から離れなくなってしまう。
娘たちからは呆れられ、親子関係もおかしくなる。
それを裏で、しめしめと笑うジョン。
共依存になったところで、
男は本性をだしていく。
が、嘘が再びわかり、女性は、やっと目が覚める。
弁護士や警察にも相談するのだが、
すぐにはどうにもできない。
ジョンに別れを告げると
ストーカーされ、娘への嫌がらせや
彼女の仕事までも妨害が酷くなり、
命の危険を感じ出す。
最後には、不幸な事が起きる。
だいたいこんな内容だったが、
このジョン程では無いが、
似た様な結婚をした被害者は多い事だろう。
結婚するまでのあの優しさは本物だと
信じたくて、本性を見ても、
きっと良くなる、治ると信じて、
助けてあげたいと思う被害者。
そうなるように、弱い振りの演技をする加害者。

ターゲットが離れようとすると
泣きついて、反省するふり、病気のふり、
自分でもわかっている、変わりたいんだ、と
助けてくれ、とすがりつく。
それも演技。
実際、そうやって騙される人は多いのではないだろうか。
ジョンは、反社会的人格障害、自己愛性人格障害、
演技性人格障害、全てがあてはまる気がする。
とにかく恐ろしい。
日本でも、別れた夫が
元妻や妻の親を危険な目に合せるという不幸な事件が多い。
そんな人に関わってしまったら、人生悲惨なことになる。
結末は、解決したからすかっとしたが、
現実には、多くの似た様な悩みを持つ被害者が
存在することを思うと、ため息が出た。
この体験を、主人公の女性は
マスコミに取材してもらっている。
同じような被害が出ないように、
この体験が誰かの参考になればと語っていた。