ATMに行くと、数人が間隔をあけて並んでいた。

操作中の人は、4~50代位の主婦。
通帳を数冊持っていて、
何度かやっていたが、後ろを気にして
一旦やめて、再び並んだ。

混んでいる時、長くなりそうな時は、自分もそうやっている。

ところが…その人は、列に割り込んできた。
私の前に、堂々と。

私は、最後尾。
後ろに人が並んでいたら「そこじゃなくて、もっと後ろですよ」
と声をかけたのだが、後に人がいなかったので黙っていた。

急がないし、まあいいかと。

レジで並んでいても、こういう場面はよくある。

おそらく、故意に割り込むのではなく、周囲が見えていないのだと思う。
視界には入っていても、その人が何故そこに立っているのかが
頭でわかっていない。
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年配の人に多いから、老化で視野が狭くなっているのだろう。
物理的な目の老化と心理的な部分と。
考え事をしながら動いていると、更に周りが見えなくなる。
自分も最近そうなりつつあるからわかる。

その主婦は、手に数冊の通帳を持っていた。
また長くなるのかな、あ~あ、と少しイラッとした。
が、声をかけるほどの事じゃないし、私が我慢すれば良いこと。
この人も、故意ではなくて、私が見えていないのだろうな。
と心の中で自分を落ち着かせた。

物事の捉え方、考え方も
思いこみで決めつけると失敗する。

歳をとってくると、脳が委縮し、頭が固くなっていくのに
視野を広く、柔軟に、というのは難しいかもしれない。
でも、意識しておくだけでも違うと思う。

コロナ禍で、自分の老化が進んでいる気がする。
尚更気を付けなくては。と人を見て焦ってきた。