結局、大きな声の会長さんと、しばらくの間、玄関先で話をすることになり、
色々、お疲れの様で、愚痴も聞いた。70代後半位の方。
長い間、会長を引き受けてきたが、最近奥さんが倒れ、緊急入院、
もう疲れた、誰かに代わってほしいと頼んでいるが
断わられている。
新しい役員もなかなか決まらない。
子ども会も加入者が減ってきて、消滅寸前だとのこと。
自分達が役員をしていた頃と比べると、
ずいぶん寂しい状況になっているんだなと驚いた。
我が子の時は、子ども会活動も活発で、町内会のお祭り、運動会など
行事は賑やかで盛り上がっていた。
もうそんな風景も無くなるのだろうか。
コロナで、更にダメ押しな感じだ。
そういう自分も、ママ友達と縁は切れ、近所付き合いは無いし、
来年からは、実家に頻繁に帰ったり、留守がちになる可能性もある。
こんな世の中になり、働くお母さんへの負担は更に大きくなり、
皆、疲れて余裕が無くなっている。
仕方がないのかも。

会長さんが、住民の(私の)要望を聞こうとされた事は確かであり、
わざわざ家まで来て下さり、有り難い事だと思えてきた。
(ミラーは古すぎて、まだ所有者は不明)
遠慮のない所は疲れたけど、人が嫌がる会長職をボランテイアで
長い間、やって下さっているのだ。
「おたく、町内会長やってくれない?」
と言われた。は?まさか。
そこまで困ってるという事。
「ご主人は仕事何してるの?会長できるでしょ」
と大きな声で聞いてくる。
もしも「主人は(公務員とか)大手企業に勤めておりますの。」と答えたら、
即効、お願い、会長やって、と強く頼まれたことだろう。
とんでもない。うちは会長に一番なってはいけない人間ですから。
高齢者や古い考えの人は
「ご主人のお勤めは?」と平気で聞いてきて、
職業で人を見る傾向にある。
よりによって、ろくでなしの旦那の家だと知らずに気の毒に。
一瞬、焦って「うちは転勤が多くて、家にあまりいないんです」
と誤魔化した。転勤と聞いた瞬間に、すぐ諦めてくれた。
縁がきれたら、1人暮らしですと堂々と言えて清々しいのに。