友人や親兄弟から、上司、同僚、友人などを紹介された際に、
お互い、社交辞令、マナーとして、
丁寧に挨拶するのは当然の事。

ところが、夫に関しては、違っていた。

結婚前に夫から
「僕は友人が多く、人気があると言われる。」
と何度も聞かされていた。

実際に友人や職場の人を紹介されると
相手の態度に違和感があった。
親友だと聞いていた同級生も、
その場では仲良さそうにしていたが、
結婚してからこれまで、本当に友達?と疑いたくなるほど
連絡が来ないし、会ってもいない様だ。

一部の同級生からは
夫が笑顔で「やあ!○○君!久しぶり。」と声をかけても
「友達でもないのに、慣れ慣れしいんだよ。」
と不快そうな態度をとられていた。

夫は、全く親しくない人にも
平然と慣れ慣れしい態度を取るので
失礼に思われ、何か魂胆があるのではと疑われる。

その相手の引いてる顔を見ても、
何も感じない様で、へらへらしている。

特に職場の人は、私に紹介されると、どう挨拶しようか困惑した顔をする。
普通にさらりと簡単な挨拶でいいと思うが、
困った顔で「ああ、どうも…」みたいな反応。

夫は横で、偉そうに、親し気にふるまっている。
私は笑顔で頭を下げて挨拶するのだが、
相手の表情は堅く、意味深な感じ。

何故?皆そうなのかなと、自分が何か変だったかなと
夫に聞いた時があった。
すると、いつも夫は、
「もっと深く頭を下げないからだ。俺様を褒めて、たてないからだ。」と言った。
夫が原因では無く、私の印象が悪いせいだと言う。
そして「妻というものは、女というものは~あるべき。」
と説教が始まる。

ほほう、結婚前にそれを言ってくれたら、
絶対結婚してないけどね。
正反対の事を言っていたよねと思う私。

後日、当時の夫の職場の人と話す機会があり、
違和感の理由がわかった。

〇夫は皆に嫌われていた。
〇こんな奴と結婚した女性がいるのが不思議と話題に。
〇妻も似た様なタイプなのだろうと思われていた。
〇夫は、妻が怖い、妻が自分を支配していると言っていた。
周りは、あいつを支配できるなんて、
とんでもないDV妻なのかだと恐れていた。

実際、私に会ったら、
聞いていたイメージとは違った。
鬼嫁どころか、弱々しく?(あくまで他人が見た印象)
話をしたら、聞いていた事と違い過ぎて、夫の話が嘘だとわかったと。

「奥さんを見たら、思わず、苦労してるのでは?大丈夫?
何で、あんな人と結婚したの?
早く別れた方がいいよ、と言いたくなりましたよ。」
と言われた。

この時、私が弱く見えたのは、
夫が私を洗脳しようとし、私が精神的に参っていた時だった。
今とは別人の様にげっそり痩せていたし。

今は、太ったし(笑)もう弱々しくは見えないと思う。
haro20211120-A7305435_TP_V4


夫の職場の人からも、どこに勤めても
「どうせあの人の奥さんだから、ろくなもんじゃないでしょ」
と言う態度を取られたり、
夫への苦情を言われたり、
「お世話になっています」なんて一度も言われた事は無かった。
「良い人ですよね」なんて絶対ありえない。
むしろ、フンとされることが多かった。
「夫の妻」と言う理由だけで。

もうこれだけでも、自分は耐えられない。
今は、離れているからまだ嫌な思いをする機会は減ったけれど、
本当に結婚以来、ずっと夫には良い話は無く、
トラブルの連続で嫌な思いばかりしてきた事以外、何も記憶にない。

会社からの苦情は、「本人に言っても、らちが明かないから、
奥さんに注意してもらおう」と言う感じだ。
それとも、夫が私のせいにして誤魔化していたのか。
(それもおかしな、通用しない話だろうけど)

もしかしたら、遅刻や無断欠勤を、妻が急に来たからとか
妻がトラブルを起こして、そっちに振り回されたとか
家族に問題があって、ストレスで仕事をミスしたとか、
平気で嘘をついている可能性はある。

離れていて、私にばれない事をいいことに
家族をどんな悪人にしたてているか、わかったもんじゃない。

だから、親族にも会わせないし、
別居先にも一度も呼ばないのだろう。
嘘がばれるから。
一番は、旅費などのお金を使いたくないからだろうけど。

あいつの妻、と言うだけで、嫌な目にばかり遭った記憶しかない。
夫婦というものは、お互い協力して家庭を築いていくもの、
一緒に努力して人間性を高め合っていくものだと信じていた。
夫の方が、そのことを熱心に訴え、結婚を迫っていた。
こんなに平気で嘘をつく人がいるなんて、想像もしなかった。

夫と関わる人の反応で、
自分の思いが間違っていないことを確信する。
が、情けなくなる。
人を見る目の無かった自分に腹が立つ。

誰も、自分を慕わない、評価しないのが何故か分かっていない夫。
だから、自分で自分を褒める。
人格の歪みが、悪化している気がする。
とんでもない老害爺になるかも。

そして、孤独で憐れな末路を迎えるのだろうか。