たまたまつけたテレビで、
草笛光子と岸恵子を見た。
今までは、興味も無くチャンネルを変えるところだが、
母と同年代だなと思うと、急に画面から目が離せなくなった。
仕事とは言え、同年代の人に比べて何と美しいことか。
背筋はまっすぐで、お洒落なハイヒールを履き、
真っ赤な口紅に、華やかにセットされた髪。
顔も海外の女優さんみたいだ。
椅子に斜めに座る姿も素敵で、流石に大ベテラン女優さんだけある。
その分、美しくある為の努力をし、お金もかけているのだろう。
これまでの生活環境、育ちも違うのだと思った。
2人共、大きなお屋敷に、家政婦さんを雇って1人暮らしだそうだ。
優雅な暮らしをしているからこその美しさなのだろう。
それとも、これは仕事用の姿で、
家では、お化粧もせず部屋着でごろごろ?
ぱっと見たら、歳相応のおばあちゃん?
いや、あのスタイルと姿勢の良さは、例え化粧をしてなくても若いと思う。
自分の親があんな風に綺麗で、しゃきっとしていたら自慢だなあ。
プライドが高そうだから、家政婦さんは大変かも。
などなど、色々想像した。
女優さんは、体力勝負だし、常に外見を気にしないといけないし、
ここまでくるのには苦労が多かったとは思う。
まだまだ、仕事は続けると言っていた。
凄いな。あの年齢で肉体労働ともいえる役者の仕事、
人前に出て緊張する仕事をこなすなんて。
自分だったら、神経を使うだけでばてそう。
セリフも覚えられない。
そう言えば、晩年の大原麗子は病気になり、孤独で可哀想な最期だった。
彼女は、老後を楽しく過ごす環境と健康には見放された。
同じ人気のあった女優さんでも、こんなに違うのか。
コロナ禍が続き、最近は、自分の身体の老化に拍車がかかってきた気がする。
どうにかして、ここをふんばり、健康を維持し、綺麗なお婆ちゃんを目指そう。