夫は、演技をしながら生きている。
自分の信念の様な物が無く(あるふりはする)
どこかで読んだ本、誰かの講演会、昔の上司、親、などから聞いた言葉や見た動作を
そのまま真似して、まるで自分の言葉の様に話す。

常に、自分を賞賛する様に、
どうだ、凄いだろう、と自分が人より優れているのだと
相手に認めさせることで頭が一杯である。

体験からの反省、学習、ステップアップする為の努力が大嫌い。
(本来生まれながらに自分は優れていると思い込んでいるから)
老後が近くなるまで、結局何も積み上げず、残さず、
人格の歪みだけが表に出て来た。

無計画で浪費家で、自分第一で嘘まみれの人生だったので
何も残っていないはずだ。
上辺だけ繕うから、軽く、薄い。
今では、メッキが剥げて、誤魔化す事も難しいだろう。

どんなに立派に見える人でも、
家族に嫌われている人は、人格に問題があるのかもしれない。
夫は、立派にすら見えないが(笑)。

かつて、義両親がうちに来た時、
普段何もしない夫が、急に台所をうろうろして
私がお茶を入れようとしたのを、押しのけ
「どいて。僕がお茶をいれるから。いつものように。」
と言った。その時の、顔も声も別人だった。

いそいそと親にお茶を入れる夫の手が震えていた。

まるで、ろくに家事もできない妻を自分がカバーし、
自分がいなければ成り立たない家族であるかの様に、
下手な演技をし、嘘ばかりついていた。

義親の反応を見た感じでは、信じていなかったと思う。

夫は子どもの時から、親に嘘をついていただろうし、
義両親は分かっていたんじゃないかと思う。
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気を抜いている時、夫は爪を噛んでいる。
その姿は、気持ち悪い。
「爪を噛んでるの?」と声をかけると
「違うよ。指にごみがついたから口でとっていたんだよ」
と、堂々と否定する。

目の前で、何度も爪をかんでいるのを見られても、認めない。
否定したいほど恥ずかしいなら、
人がいない場所で噛めばいい。

素直に認めて「あ。またやっちゃった」と止めたらいいこと。

これだけではなく、明らかに目の前で自分がやった事でも、
注意されると、堂々と「していない」とか、
「知らない、記憶にない」と嘘をつく。

夫が私の目の前で、道にゴミを捨てても、
「ごみなんか捨ててない」
と言う。ゴミを指さし、「これを今捨てたよね」と言っても
「何も見えない。」と目をそらす。

くだらない事でも、そこまでして事実を誤魔化したいのかと驚く。
中年の爺さんになっても、こんな嘘をつく幼児性。

そして、更に異常なのは、
他者に対して「道にゴミを捨てる奴がいる。どんな教育されているんだ」
「最近の若い人はしっかり躾けをされていない。俺様を見習え」
などと、ムキになって説教をする。
悪い自分を消す為に、自分を他者に投影して説教する。

認めたくない現実の自分から逃げたい。でも、逃げられない。
おそらく、逃げ続ける限り、深層に劣等感が溜まるだけ。
益々、人格が歪むのではないだろうか。

こんななので、周囲の人間からは「お前がいうか」となり、馬鹿にされる。
それを「自分が優れているから、嫉妬される」
とまた、自分を騙す。

夫は、以前私を洗脳しようとしていた頃、
裏の面を沢山私に見せていた。

油断していたのだと思う。
あの頃は、妻子は自分の奴隷で、
何でも自分の言いなりで、洗脳できると思い込んでいた。

今の様な状況は、予想もしていなかったのだろう。
どう考えても、まともな人なら、
勝手に別居したり、家族を見捨てたら、即縁を切られるか、
嫌われると最初からわかるはず。

そんな事もわからず、何をしても妻子は奴隷で言いなりになると
都合よく思う異常さが、夫の人格障害の特徴なのだろう。