チャンスって何だろう。
知りあいの子どもさんは、今現在小学生なのだけど、
赤ちゃんの時から、モデルをしていて、
子ども向け雑誌の表紙、子供服、おもちゃの大手メーカーのCMモデル、
最近は、子役として頑張っている。

売れっ子の方だと思う。

演技力もあり、いつも応援している。

かと思えば、別の知人の次女さんの話なのだが~

高校生位から、芸能界に入りたいという夢を持っており、
とは言え、演劇部でもなく、特に芸能の勉強はしておらず、
オーデイションを受ければ簡単に芸能人になれると思っていたそうだ。

親が世間体を気にして、大学だけは卒業しろと言い、
大学には入った。
が、留年し、俳優養成専門学校に入りたい! と訴えたそうだ。

娘さんは、「自分の言う事を聞かないと、大学やめる!」
と頑固で聞かなかった。
世間を気にする知人は、大学だけは出てほしいと思ったので、
とりあえず、1年だけ、夜間の専門学校に行かせるから
大学は真面目に通い、卒業するように、と条件を出した。

俳優専門学校は1年で卒業したが、大学は行かず、また留年。
オーデイションも、全て落ち続けた。
「自分が悪いのではない、たまたま運が悪く落ちただけ、
女優は諦めない」と粘る娘さん。

私立の大学の学費、アパート代、生活費など
親の負担は大きく、実家に援助してもらったそう。

長女さんは、素直に親の望む通りの進路を進んだ。
次女さんも同じ様に、親の望む道を行くと思っていたが
いざとなると話が違って来たという。
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俳優志望なら、個人で劇団を探して、
学ぼうとすればいくらでも場所はある。
アルバイトもして、社会勉強もし、人間関係や
マナーを学び、親に甘えないで済むようにと、
頑張りながらチャンスを待つ人は多い。

が、この娘さんは、バイトも続かない、
劇団に入る気も無い。

知人は、次女がこんななのは、
先祖の祟りかもと言い出し、墓参りをしたり、お祓いをし始めた。

ある時、次女さんに対して、長女さんが、怒った。
「大学もいかない、演劇の勉強もしないで、何がしたいのか?
努力もしないで、親に負担をかけてばかりで、甘えるな。
あなたには才能もないし、根性もないから芸能界なんて無理よ。」

と、説教をしたそうだ。

すると、次女さんは、泣きわめき、自傷行為をした。
以前から。気に入らないことがあると、すぐに「〇んでやる!」と言って、
色んな人に電話をかけ、慌てさせる癖のある子だった。

現実から目をそむけ、次女さんの言いなりになってきた両親。
「何で、この子だけ、我儘が通るの?」
と、納得できない長女さんは、両親、妹さんとは、仲が良くない。

結局、大学は倍の年数をかけて卒業させ、
今は、次女さんは親元から仕事に行っているが、
すぐ辞めてしまうし、まだ芸能界を諦めないと言っているそうだ。

自立する気は無い、やりたいことはあるが、努力はしたくない。
ただ誰かがチャンスをくれるのを待っている。
と言う大人の姿をした子どもちゃんは、結構いる。

「私は可愛いの。こんなに魅力があるのに、どうしてスカウトされないの。
きっといつか、本当に見る目のある人がどこかにいて、
私をスカウトして、私は主役になるはず。」
と信じ切っている。

また、そういう子を利用して商売にする業者も溢れている。

ある有名な声優が、ブログで書いていた。

「芸能界に簡単に入れると思った子たちが、養成所や専門学校に毎年大勢入ってくる。
学校でたからと言って、成れるわけじゃないのに。
ほとんどの子は、ちやほやされたいのだ。芸能界に入ればちやほやされると
思っている。とんでもない~そんな甘い世界ではないetc.~」

みたいな内容だったと思う。

この知人の場合、子どもが小さい時から親が世間体第一で、
子どもの能力や好きなことを無視し、
自分の敷いたレールを強引に走らせようとして
結果、子どもの自立心を奪い、
大人になる機会を奪ったという気がするが違うかな。

弟の親子関係もそれに近い。

子役ですでに売れ始めている知人のお子さんを見ていると
不思議な気持ちになってくる。