疲れた。
駅に到着した頃には外は暗く、弟が迎えにきてくれ、
近くのファミレスで夕食を一緒に食べた。
約8か月ぶりなのに、実家にいたのは
ついこの前の様な気がする。
今回は、もう母はいない。
父の愚痴などを2人で話した後、
自分の食料を買い物してから実家に行った。
弟から、くれぐれも、物を動かさないようにと注意された。
弟が留守中に来るのは日常なんだから、
自分が触ったと言えば済むのになあと思いながらも、
なるべく触らないようにして、
早速、探し物をする。
家の中は、散らかり、床はゴミが落ちたまま、
物が増えて狭くなり、汚い。
私が帰省していた時に、来客を考えて
掃除していたのは、全くの無駄だった。
驚いたのは、押し入れや、食器棚などの中が、入れ替わっていたこと。
探していた物がどこにいったか、わからない。
物が減っている気がする。
母の衣類が。
捨てたのか?
ガラクタやゴミは散乱し、母の形見は捨てる?

前回、バタバタして帰宅した時に
捨てられるような気がして、とっさに目の前にあった母の形見の一部は、
持ち帰って正解だった。
時計が見つからない。
私が就職記念にプレゼントしたもの。
亡くなる前まで使っていてくれた。
私が引き出しに入れたのに、父がどこかにやってしまった。
捨ててなければよいが。
家の中は、負のパワーが澱んでる気がして、疲れた。
また弟と一緒に探してみようと思う。